中村天風の教え－中村天風一日一話より－

ヨーガの思想を日本に伝えたのは、中村天風先生でした。

中村天風を知らない方は、
中村天風とカリアッパ師－ヨーガに生きる－参照。

今日は書籍の最新刊、「中村天風一日一話」より
１０月８日・９日分として掲載の文章をお送りします。
（ちょっとまじめに、心に響く言葉・話をお贈りしますね～♪）

１０月８日　人体は水中で生活している
　
　肉体組織の必要とする貴重なる体液である、唾液、胃液、
リンパ液などはいずれも水分から作られる。
従って水なくしては、消化作用も同化作用も、その他一切の
機能の活動が不可能になる。
だから、

「正常な組織の中には常に多量な水がある。
従って、あらゆる組織は水中で生活している」

という生理学上の見方はまさに絶対の真理である。
従って、生命を確保する仕事を行うに必要とする
水を飲むことである。

（うめももメモ）

生命の源、水。
私達が、普段なにげなく口にしている
水道の水も都市部ではなかなか飲めない味になって
きています。

「水を買う時代が、きているのです！」

世界各国では、当たり前に水を売っています。
水はだだではないのです。
そして水も無限な資源ではなく限りある資源だと
認識した方が正しいでしょう。



（１０月９日）人あっての自分

もしも、いささかたりとも、報酬を本位とするがごとき、
凡俗同様の卑しむべき心持ちが発生したなら、
そのときは

「箱根山　駕籠（かご）に乗る人担ぐ人
　そのまた草鞋を作る人」

という古諺を思い出すがよい。

さすれば、この世の中に活きるのは、
いかに偉くなっても、自分一人で生きられるものではなく、
人あっての自分、自分あっての人ということが、
即座に直感され、その直感が良心に感応すれば、
報酬を超越した責務感となり、
さらに当然の帰結で、その責務感がまごころとなって
発露する。

（うめももメモ）

おかげさま、お互い様。
美しい日本語だと思う。

人間は一生懸命になればなるほど、他人の存在を忘れる。

私にも、経験があります。
おもいやりや気配りもすっぽぬけて
自分の欲望にそってつっぱしったら
誰かを知らぬ間に傷つけていました。

悩んだり、苦しんでいる時は余計です。
自分の心の中の痛みしか感じることは
できませんでした。

後からだからわかるのです。

おかげ様、お互い様を忘れちゃ駄目ですね・・・。



（追記）画像は、山の温泉に行ったとき私が撮ったものです。

はじめの画像は「嵐の予感のする空だなあ。」と思いました。
でも、気づかれた方もいるでしょうが、
暗雲の上には青空があるのです。（すこしだけ覗いています。）

もう一つは「天使のベール」です。私が、好きな空の１つです。

「希望」を感じさせるからですね・・・。