中村天風の教え－中村天風一日一話より－

ヨーガの思想を日本に伝えたのは、中村天風先生でした。

中村天風を知らない方は、
中村天風とカリアッパ師－ヨーガに生きる－参照。

今日は書籍の「中村天風一日一話」より
２月１日分として掲載の文章をお送りします。




　苦しみを微笑みに変えて

悲しいことやつらいことがあった時、
すぐ悲しんで、つらがってちゃいけないんだよ。
そういうことがあった時、
すぐに心に思わしめねばならないことがあるんだ。

それは何だというと、すべての消極的な出来事は、
我々の心の状態が積極的になると、
もう人間に敵対する力がなくなってくるものだという
ことなんだ。

だから、どんな場合にも心を明朗に、
一切の苦しみを微笑みにかえていくようにしてごらん。
そうすると、悲しいこと、つらいことの方から逃げていくから。


（私の思い）

ある友人は、ある時大変悩んでいました。
とても、深くつらい現在をおくっていました。
生活の状況がハリのむしろのようで、
生きているのがつらいことを、私は知っていました。

その友人に久しぶりに再会しました。
私は、「愚痴を聞かなければならないなあ・・・。」
と覚悟していました。
それしか友人にしてあげる事がなかったからです。
・・・しかし友は、一言も自分の事を言わなかったのです。
言わないから、あえて私も聞きませんでした。

あとで、友人と話しました。

「楽しい時間を過ごせました。ありがとう」
と言っていました。

私は、友人のその態度は立派だなあと感動しました。

時に、愚痴をこぼすより悩みを忘れて
人生を楽しむ事を選択する・・・。

友達・・・そういえば、思い切り笑っていたなあ。


（おまけ）

天風先生講演テープがこちらにあります。
クリック後、講演テープ名をクリック♪
哲人中村天風の肉声でその生きた智慧に
触れてみて下さい。必聴です。

毎月内容が変わります。

※　１月のテープ冒頭部分は、
天風先生はニワトリを気で眠らせることができたので、
それを行っている様子みたいです。

メディアプレーヤーを進めますと、
講談「沢庵禅師と虎」を天風先生がおもしろく語ってくれて
います。

実は、じっさい天風先生は虎の檻に入った経験をお持ちです。
天風先生ぐらいの気をお持ちだと、虎もなにもせず、
なんともなかったそうです。
口調や内容は講談ですが、中村天風の智慧のエッセンスが
ジョークの中に盛り込まれています。