そうそうとびひ流行っています。とびひとは伝染性膿か疹 (かの字が出ない..やまいだれに加える)と言われ、人から人へ容易にうつります。最近治り難いとびひが増えています。
それは”MRSA”が増えているからです。リンデロンVGを全国のドクターが出しまくったことに原因があるかもしれません。現在ではとびひから細菌を培養してみると、ほとんどがゲンタシン耐性菌ですし、MRSAも半数に登ることもあります。以前MRSAは院内感染の代表のようなものでしたが、今では市中感染症となっています。
私の治療の基本はよーく石鹸で洗うそれからイソジン消毒(これには賛否両論ありますが)とテラコートリル軟膏。
それでだめなら奥の手としてアクアチム軟膏を使用しています。それから他へうつらないようにカバーしてあげることもあります。
内服は悩むところで、まずセフゾン。感受性を見てホスミシンかミノマイにしています。ただ内服はなくても頑張って洗浄・消毒・外用でうまく行く場合も大いにあります。
子供のとびひは毒素産生株だとSSSS(ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群)っていってやけどのようにずる剥け~の様になることさえあります。
ただ皆が同じような軟膏を処方しだすとまたまた菌のほうが耐性を獲得するんだなーこれが 恋人が逃げたら逃げただけ追いかけたくなるようなものだなあー
わーまじめに仕事のこと書いちゃった。
ちなみに字の色は軟膏のチューブの色なんだよね
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ウチの息子は実は皮膚が弱く、アトピーまではいかないまでも、アトピーっぽい体質です。かぶれやすい体質なんです。
で、生後3ヶ月から皮膚科&小児科に通い始め、リンデロンVG軟膏などは常時使っています。
確かに息子のとびひはリンデロンVGなんて全く効きません。内服でクラリシッドを処方してもらって、やっとおさまるって感じです。そうなんですね。。。。やはり、耐性菌ですか。。。そうじゃないかな?とは思っていました。。。
でも、最近、皮膚科&小児科でも平気でかぶれたらリンデロンVG出すし(虫刺されにも使ってとも言われました)、内服にも抗生物質を処方されます。。。
こ、怖いですね。
私が病棟で働いていた頃は、『Mが出た』と、空いていれば個室に移したりしていましたが・・・
目に見えない細菌達は、日に日にどんどん強くなってきているんですね。
私が子供の頃は、風邪ごときで抗生物質などは処方されませんでしたが、今は当たり前のように入ってます。
人が弱くなったのかなぁ・・・(自分も含めて)
最近とびひが増えてるんですが、、、夏でもないのに、、、?
アクアチム軟膏が効くって知らなかった勉強不足の医者です...^^;
MRSA でも効くのでしょうかしら・・・?
ふつうは、、、MINO,ST合剤,VCM位しか感受性ないはずですよね...?