今から64年以上前の事。。。。
父は高校生だった。。。
父は9人兄弟。。。。
祖母は父の兄弟の一番末っ子と1階の和室で寝ていた。。。
朝方、空襲警報が鳴り。。。。
アメリカ軍のB29が投下した焼夷弾が家を直撃。。。。
二階の天井を破って1階の祖母の横に落ちる...
祖母は当時幼かった末っ子をかばうように。。。。
大火傷を負い。。。。。
空襲でなくなってしまった。。。
焼夷弾には油が多く含まれていて。。。
近くにある川に飛び込んだ人々は皆なくなってしまったそうである。。。
父は空襲のとき、薪がつんであった壁際から外に飛び出て逃げたそうで。。
今でも腕に火傷のケロイドが残っている。。。
祖父と子供たちは大火傷をした祖母を連れて駅裏の外科医院へ。。。
兄弟たちは旋盤工場から油をとってきて祖母に金くずだらけの
油を身体に塗ってあげたそうで。。。
でもまもなく祖母は息を引き取った。。。。
ちょうど多感な時期に母を無くした父は。。。
1年流浪の旅に出て。。。。。
詩集を書いた。。。。
それが明滅する光である。。。。
親、兄弟、その後に面々と繋がる血。。。。。
戦争とはそういうものを一度にずたずたにしてしまうものである。。。。
地球上で唯一原爆の落とされた国、日本。。。。
あの悲劇をもう二度と繰り返してはいけないのです。。。。
私は本当の祖母の姿を知りません。。。
写真で見る祖母の顔はすごく温和で、皆を包みこんでくれる感じがするんだなぁー