小児科医+tettyとともに.....

5人の子持ち小児科医tettyが日頃感じたことを鋭い目で斬る!訪問される方は名前とできたらURL入れてくださいね。

症例は2ヶ月の乳児。。。

2008-05-18 13:14:23 | 小児科医

生後まもなくから顔面に湿疹病変あり。。。

 

その後肘関節の屈側部にも広がってきている。。。

 

母親は母乳哺育で、好き嫌いがあり、洋菓子が好きなようである。。。

 

ペットはいないが、母親にアレルギー性鼻炎あり。。。

 

痒みはいまだはっきりしない。。。。

 

この症例にどう対応するか。。。

 

認定医の試験に出そうですね。。。

 

 

 

tettyなら。。。

 

肘の部分まで広がっているのでまず、食物アレルギーに伴なうatopyと考え。。

 

食事については。。。

 

まず母親が食事は何が好きなのか問診。。。

 

卵が原因の場合が多いので、卵を含む食品の制限を

 

母親に2週間していただく(これは除去試験である。。。)

 

 

次にスキンケア。。。乳児なのでロコイドかキンダベートかアルメタぐらいで。。

 

1日2回!!石鹸で綺麗に洗ってから塗っていただく。。

(洗うことには賛否両論ある。。一部の皮膚科医は洗うなと。。。)

 

肘はもう少し強めでも可。リドメックスやリンデロンでも。。。

 

痒みがあれば。。。

 

なるべく中枢に影響しないタイプのH1ブロッカーを。。。内服。。。

 

これで2週間やっていただくと大体の症例は見違えるように綺麗になって

 

外来にやってこられます。。。

 

 

これでも綺麗になってない場合は。。。

 

次なる要因を探します。。。乳製品??小麦??etc。。。。

 

変り種としては魚!!!ってことも。。。

 

生後6ヶ月がきたらアレルギー検査をする場合が多いです。。

 

(ひどい子は3ヶ月)ただしCAP-RASTはあくまでも傍証です。。。

 

本当の試験は。。除去負荷試験です。。。

 

皆さん参考になったかしら???

 

これが標準的な治療法だと思いますが、いかがでしょうかしら???

 

 

先日ある方からお孫さんの事で相談を受けたので、

 

 

あらためて文章化してみました。どう??+○○さん???

 

人気blogランキングへ   そういやー嫁、実家に帰った。。。

コメント (4)
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