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8月27日は「寅さんの日」

2024年08月27日 23時06分19秒 | 一言
 8月27日は「寅さんの日」。1969年のこの日、山田洋次監督「男はつらいよ」の第1作が公開されました。
 以来、主演の渥美清さんが亡くなる前年の95年までに48作、その後は渥美さんの没後1年と公開50周年を記念して計2作が制作され、全50作が多くの人に愛されてきました。今年は公開から55年を迎えます。
 「労働者諸君!」と呼びかける懐かしい寅さんの声。高度経済成長期、男はがむしゃらに働き、女は家事育児を担い、夢はマイホーム。そんな時代に背を向け、風の吹くまま気の向くまま全国津々浦々を旅して歩く寅さんは、社会の主流に疑問を呈す対抗文化そのものでした。
 切ないほどに故郷や家族を思いながら、会えばけんかになって、また旅に出る寂しさ。記者は大学進学で上京した後、帰省する盆と正月に父と映画館で寅さんを見るのを恒例にしていました。造船工の寡黙な父と、心が通い合っていると実感できる時間でした。縁日に寅さんの啖呵売(たんかばい)が響くラストシーンで、観客みなで拍手を送ったのも良い思い出です。
 今もお守りにしている寅さんの言葉が。おいの満男に人間は何のために生きているのかと尋ねられ、「ほら、ああ、生まれて来てよかったなって思うことが何べんかあるじゃない、ねえ。そのために人間生きてんじゃないのか」。
 寅さんが困っている人に手を差し伸べずにいられないのは、自分もたくさんの人に助けられてきたから。そんな優しい関係を結べたら世界も変わっていくかもしれません。


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