山口・田布施町議会 高見氏が討論
山口県田布施町議会で21日、近隣の上関町への使用済み核燃料の中間貯蔵施設建設に反対する決議が議員提案され、賛成多数で可決されました。建設に反対する決議の可決は県内で初めてです。
今年2月の田布施町議選では中国電力の原発・中間貯蔵施設建設が争点となり、建設反対を表明した日本共産党新人の高見英夫氏が20年ぶりの党議席を獲得。高見氏を含む建設反対派が議会(定数12)の半数を占める6人に増えました。
同施設の建設を巡っては昨年、二つの住民団体が建設に反対する決議を求める陳情を提出しましたが、議会は継続審査を繰り返し、陳情への賛否をはかることなく、任期満了で廃案になりました。今回、可決された決議は、この陳情の趣旨を引き継ぐ内容です。
高見議員は賛成討論で、中国電の株主でもある村岡嗣政知事が「周辺自治体の声にも配慮する」と発言したことを指摘し、周辺自治体が建設反対の意思を表明する意義を強調。町議選で建設反対派が増えたことに触れ、「議会から反対を表明してほしい。これこそが民意である」と訴えました。
採決では6人が賛成しました。
この決議とは別に、中国電と国からの説明を求める趣旨の決議が議員提案され、賛成多数で可決されました。
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