tetsuとhirokoの気まま旅

自作キャンピングカーでの日本一周を目指す旅

そうはいかない、ある事情 ‼️

2021-11-05 19:53:52 | 
夕べお世話になった道の駅『江差』は、ちっちゃな道の駅です。



右が八畳間程の道の駅の売店で、食事を提供するような設備はありません。
左側の建物は24時間トイレで、売店の4倍位の広さがあります。
私は、全国の道の駅の殆どを回っていますが、多分ここ江差が一番かわいい道の駅だと思います。(休業中で、道の駅スタンプだけを置いてある道の駅をのぞきます。)

江差はかつて、海が盛り上がる程と言われた『ニシン漁』で繁栄した町でした。




町には、ニシン漁に携わった大勢の『ヤン衆』が寄宿したニシン御殿や、祭りの『出車小屋』が保存されていて、当時の豊かさの名残を偲ぶことができます。
最近の報道で、『ニシン』に復活の兆しが出ていると聞きました。大いに期待したいものです。

道の駅から三キロほど戻った所に、『かもめ島』があります。






幕末に江差沖で座礁沈没した江戸幕府の『開陽丸』が、実物大で再現展示されています。全長は優に7.80メートルはありそうで、片側に12門の大砲を積んだ本格的戦闘帆船です。
江戸の昔にこんなものが有ったなんて、驚きです。沈んでいなければ、戊辰戦争の戦況も変わっていたと言う話も、大いにうなずけます。





天気は回復基調です。
本来なら、せたな町迄車を走らせて夕刻を待ち『せたな町の夕陽』を見たいところですが、
そうはいかない『事情』がありました。
実は、数日前ひろこさんからメールがありまして、
『11月7日朝 青森駅に夜行バスで行くから、迎えに来て!』との事。
私と合流して、一緒に紅葉を見ながら南下して家に帰るつもりのようです。
断ると後々何をされるか分かりませんから、
『11月7日朝 青森駅』を軸に、旅をしなくてはいけなくなりました。
せたな町でのんびりして居られないのです。町を素通りして、噴火湾側に山越えです。


迂回路で車の通行は可能のようです。
取り敢えず、『大沼国定公園』を目指します。









今回の旅二日目に訪れた『大沼』は天気が悪く、駒ヶ岳もハッキリとは見えませんでした。


カーナビの指示を無視して、野生の勘で潜り込んだ道路沿いからの絶景です。大噴火で上部が吹き飛んだ様子がよくわかり、稜線も綺麗です。









道南の南茅部地域では、紀元前一万年前からの縄文遺跡がたくさん見つかっています。漁労、採集、狩猟で定住生活をしていた縄文文化は、数千年続いたと言われています。


ネットで、道の駅に併設されている展示室に国宝の『中空土偶』が展示されていると知り、今度は是非見たいと思っていました。



それは小さな女性像で、高度な技術と豊かな精神性(生きていく為の道具ではなく、心の有り様)が感じられました。








亀田半島の道が行き止まりになる所にある、海中から温泉が湧き出ている温泉です。今は潮が引いていないし、この寒さではさすがに入湯は無理です。




方位磁石で、ここが東に向いている事と、24時間トイレがあり、照明設備のある駐車場も有ることで、今晩はここに泊まり明日の朝陽を見ることにしました。

翌朝



雲に阻まれ、スッキリしない日の出になってしまいました。
その代わり、打ち寄せる激しい波に目を奪われました。







実は、レンズを向けている90度左側ではもっと凄い事になっていました。






凄まじい音と共に、大波が打ち寄せています。




打ち寄せる波は、10回に一度位更に大きな大波となり、波頭の裏側に澄んだ水色を浮かび上がらせるのです。
その神秘的な色を見るのに夢中になり、もはや朝陽どころでは無くなっていました。
その神秘的な水色はなぜか薄暗い光の中で、より神秘性を増していたようでした。

『朝陽』『夕陽』に加えて、打ち寄せる『波』のウオッチが新たな楽しみに加わった瞬間でした


どの大波にも同じ顔はありません。それが魅力でもあります。

何か大きな拾い物をしたような満足感で
函館に向かっている時、


カーブから小さな集落に出たところで、タイミングをずらした朝陽が雲の上に顔を出しました。
これもまた、いい朝陽です。

40キロ程走って、函館山の麓にある『谷地頭温泉(やちがしらおんせん)』に浸かり、今回の北海道の旅の締めくくりとしました。







函館に上陸してから、34日間4521キロの旅でした。
今回も、いろいろ新たな発見や驚きがあり、楽しい『旅』でした。最後の『北海道』になってもいいくらい楽しめたのは、本当に幸せでした。

つたないブログにお付き合い頂いた皆さん、本当に有り難うございました。
  ご機嫌よう ‼️
























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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (せつこ)
2021-11-07 07:17:42
最後の北海道と言わず、「また来るよ!」って。
その時は、是非ともご一緒したい🙌
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Unknown (tetsuhiroko)
2021-11-07 09:43:21
はははは 😀 あんよと相談してみます。
返信する
Unknown (二郎)
2021-11-07 22:38:47
波の写真は力強くて東映映画の頭みたいな感じですね。
土偶の方は…ちょっとハイセンスすぎて私には分からんとです。
痩せてるのは当時の食料事情なんだろうな、とは思うけれど、性別なんて後から見つけた偉い人が決めたんでないの?的な…。
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