我々素人ビデオ同好者は撮影時にカメラワークを多く使いがちだと常々言われている
1つの作品の中に使ってもあまり気にならないのは1つか2つのズーム・パンだとか
それも 必要性が感じられない場面での使用は見る人にとっては迷惑になるだけ
ここに 必然性のあるズームアウト場面を紹介する
映画《ダーティーハリー》1作目の最初のシーンだ
プールで美女が一人水泳を楽しんでいる(アップ)
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その美女をとらえた画角がゆっくりと広がっていく(スローズームアウト)
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プールの全景が映り込んでいく(スローズームアウト)
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そのプールは高層ビルの屋上にあることが分かる(スローズームアウト)
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更に画角は広がり続けてプールがあるビルの周辺の街並みが映り込む(スローズームアウト)
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プールからかなり離れたビルの屋上が画角に入ってくる(スローズームアウト)
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画角の片隅に美女を狙う狙撃者のライフルが画面に入ってくる(スローズームアウト)
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アップされたライフルの引き金に指がかかる(フィックス)
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再び屋上のプール 泳ぐ美女 瞬間血に染まる(フィックス)
この設定は40年ほど前にヒッチコックが使っていた記憶があるけどその動画が見つからなかった
新しい映像情報が次々と増加・変化していくズームアウトの見本のようなシーンである