地中海の見える生活

ロンドンの12月25日


25日は、タクシー以外の公共交通機関は全く動いていません。

この日は買い物も観光も出来ないと言う事は事前にわかっていましたが
ネットで調べたところ、セントポール大聖堂で賛美歌が聴けるという事
でした。
これはめったに無いチャンス。
迷わず、セントポール大聖堂へ向かう事にしました。

ホテルから外に出てみると「雨」
歩いていく気にならず、タクシーで向かうことに。


ホテルの人に、タクシーを呼んでもらいます。
ロンドンのタクシーは、いろいろなペイントこそあれ、皆同じ型です。

なるほど、よく「ロンドンタクシー」という言葉を耳にしますが、
これは、この型を意味していたのですね。


早速タクシーに乗り込みます。
この日は、他の公共機関がストップしているということもあり、タクシー
の料金は、特別料金。

運転手さんから
「4ポンド(約500円)をメーター料金に上乗せしますがいいですか?」
と聞かれ、他に移動する手段は無い訳ですから、答えは当然
「Yes! Please!」

初めてのロンドンタクシー。
シートは、向かい合わせになっていて4人乗れるのですね。
そのうち、前側のシートは跳ね上げ式になっているので、私と妻の二人だけで
後部座席に座ると、とても広く感じます。

ドライバーが犯罪にあわないように、客室と運転席の間はアクリルの
遮蔽版がありました。


タクシーは、10分ほどで、セントポール大聖堂に到着。
時間は、10時30分頃で、開演まで30分ほど間があります。

開催中は写真や携帯は全て禁止との事なので、演奏はお見せできません。


入場するときに配られた一冊の小冊子。
先ほどから、「開演」とか「演奏」とか、勝手な表現をしておりましたが
「キリストの聖餐(せいさん)の歌」と名づけられた
特別なミサでした。


ページを開くと、この儀式は宗教を問わず、広く参加していただける
ミサであるとも書かれていました。

でも、始まるまで私たちは何も知らず、子供達の聖歌隊の歌を聞くもの
だとばかり思っていましたが、ビショップの言葉に合わせて、いきなり
全員が立ち上がり、一斉に小冊子に書かれている文章を読み上げ、
「アーメン」「アーメン」と繰返します。

時折、聖歌隊の美しい歌声、そして参加の皆さんでの合唱・・時に朗読
と、付いていくのが必死。
さらに、何度も立ったり座ったり、隣の人々と握手したり。

初めて参加した、ミサに意表を突かれちょっと戸惑ってしまいましたが
終わった後は、とても神聖な気持ちになり、いい経験をしたなと思う事
が出来ました。


ミサが終了すると、皆カメラで聖堂内の記念撮影。
写真撮影は禁止なのですが、この日ばかりは特別なのでしょうか。
教会関係者の人たちは、自由に撮らせていました。

ロンドンの聖堂は、他のヨーロッパの聖堂に比べるととてもシンプル
な感じがします。


会場の一角では、教皇様が参加した方々と、お話しをしていました。
回りには、沢山の人だかり。


回廊の柱にふと目を向けると、外からやさしい光が差し込んでいま
した。
どうやら、外の雨が上がったようです。


外に出てみると、雲の流れは速いものの青空も見え、雨はすっかり
上がっていました。
と、言う事で折角なのでホテルまで歩いて戻ることにしました。

ちなみに、25日はどのレストランも喫茶店も営業していないという
事でしたが、聖堂の周りのスターバックスやレストランは、営業して
おり、ミサに参加した人達で混み合っていました。


ホテルに向かって歩き始めたその瞬間・・・ポケットに手を入れて
ふと気が付いた・・・「な・・無い!!」

そうです、持って歩くべき「地図」をホテルに忘れてきてしまい
ました。

一応、大聖堂とホテルの位置関係だけはなんとなく理解していたので
私の腕時計には、幸いにもコンパスが付いていて、とりあえずその
「コンパス」だけを頼りに、「北北西」を目指して歩き出します。

それにしても、大聖堂からほんの少し離れただけで、この静まり返り
具合。
自動車も人も殆どいません。


時折、タクシーが行き過ぎるくらいなものです。


暫く歩いていると、バス停を発見。
そこに、辺りの地図がありました。
良く見ると、前日に乗った地下鉄の駅の名前を見つけました。
そして、その隣の地下鉄駅も表示されていました。

これで、方向ばっちり。
ホテルに無事に帰れることが確実になり、一安心。


St.Pancrasの隣駅の「Russel Square」迄
やってきました。

地下鉄の入り口はご覧のように、鉄柵で閉じられていました。


駅近くのホテル「Russel」
ロンドンには、こういう赤レンガっぽい建物が多いのですね。

途中途中で、バス停の地図を確認しながらなんとかホテルへと無事に
到着しました。

午後は、ゆっくりとアフタヌーンティーとしゃれ込みます。


って、なんだか写真の雰囲気・・・違いません!?

実は、ホテルにチェックインした際に、ホテルのカフェのアフタヌーン
ティーを申し込んだのですが、25日はやっていないのだとか。

ホテルでは、一旦は「25日のアフタヌーンティー、OK!」と言って
くれたのですが、実はやっていなかった為、もの凄く気にしてくれて
他のホテルのアフタヌーンティーを探してくれると言って
色々あたってくれたのですが、アフタヌーンティーを実施する予定の
ホテルは、クリスマススペシャルメニューを用意していて、どのホテル
も予約で一杯なのだそうです。

そこで、私たちのアイデアは、24日のうちにロンドン市内のパン屋さんや
ケーキ屋さんで色々買っておいて、25日にセントポール大聖堂から戻ったら
ホテルの部屋でそれらを広げてアフタヌーンティーをすることにしたのです。

サンドイッチにスコーン、そしてスィーツ。
スコーンにはロンドン三越で買ったクロテッドクリームも付けました。
中々のメニューが揃ったでしょ?
・・・って、お皿はアフタヌーンティー専用の、三段のプレートでは無く
ティッシュペーパーなのが、物悲しいですが・・・。


と、アフタヌーンティーを始めて間もなく、スィーツはパリで
買ってきたおつまみに取って代わり、ティーはアルコールへと変身
したのでありました。

午後3時頃から飲み始めたため、午後6時過ぎにはそのまま倒れるように
ベッドイン!!

次に目覚めたのは、およそ14時間後の26日午前8時でした。
まぁ、たっぷり寝たので二日酔いも無く目覚めることが出来たのは
幸いでしたが・・・・

その26日はロンドンはボクシングデー。
大きなデパート等では、売り出しが行われます。

が、地下鉄の運行は半分程度の路線がストップしたまま。
どこへ行くにも、よほどルートを選ばないとうまくたどり着くことが
出来ません。

どういうことになるやら。
では。
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