日本へ到着して翌々日には、岩手に妻を１人残して私は研修センターへ
向かいます。研修は、移動も含めて３泊４日の旅程です。
宿泊した施設から見える鳥羽の風景。
天気はとてもいいのですが、風が強くとても寒い。
到着した時は、もう意識朦朧と言う感じでしたが、この出張のために
帰国をしたのですから、寝込む訳にはいきません。
センターの人に御願いして、風邪薬とうがい薬をもらい、休憩ごとに
うがいを繰り返しながら、なんとか持ちこたえたのですが・・・・
結局、研修が終了した途端、緊張の糸が途切れ、その晩は楽しみにしていた
久々に会った会社の仲間との宴会をキャンセルしてドッと倒れ込むように
布団の中へ。
その頃妻は・・・
雪道運転の感覚を取り戻したため、実家に戻り姪のＨちゃん作の太巻きや
サーモンの押し寿司を食べたり、友達と会ったり、買い物をしたり・・・
とかなり満喫していたようです。
研修が終了し、岩手に戻って来たものの、依然体調は悪く、それどころか
折角日本に帰っているのに、食べ物の味が分からなくなってしまったでは
あ～りませんか・・・・
何を食べても、鼻水ズルズル・・喉ヒリヒリ・・咳ケホケホ・・・
あぁ～・・味が・・・しない・・・(ーー;)
早く風邪を吹き飛ばすべく、ニンニクタップリの豚キムチラーメンを
食します。
でもやっぱり味がしなーい！
もう味は想像だけして、涙目で麺をすするしかありません。
外は相変わらず圧雪道。
と言うか、研修に向かう前より雪が深くなっていました。
岩手最終日の夜。
体調が悪いながらも、せっかく日本にいるのだからと刺身を食べに市内の
居酒屋へ行きました・・・が、味覚が無いので、何が何だか？？？
どうにか、タコとイカの歯応えだけ味わってきました。
こんなに美味しそうなお刺身なのに～～～グスン、、、
いよいよ、岩手を離れて東京へ向かう日がやってきました。
私は、味覚はありませんが、妻に私の人生でいちばん美味しかった立ち喰い
そばを食べてもらおうと、一ノ関の駅ホームの中へ。
このそばは、私が学生の頃学校の帰りに立ち寄って良く食べたものです。
どこも同じようなものなのでしょうけれど、ここのそばのおつゆが、
辛くも無く甘くも無く、コクがあってものすごく美味しいのです。
（というか、美味しい筈なのです。）
そして、ごぼうが入ったかき揚げと生卵の相性がばつぐん・・・
妻の一言・・・「今まで食べたそばの中で、一番美味しい。」
私の一言・・・「なっ、うまいだろ！どうせ俺は味がしないけど・・・」
新幹線の車窓から見えた福島の街も雪景色。
ニュースでは、全国が冷え込んで東北地方はもちろんの事、私達が研修に
行った近畿地方も５０ｃｍくらいの積雪になるといっておりました。
ブルルッ・・・・
予約していたのは、品川のプリンスホテル。
インターネットで見たときは、とても安かったので・・・
「エッ、品川プリンスホテルで、このお値段・・・！？」
と、一気に飛びついたのですがどうやら私達の部屋は、旧舘のホテル
だったみたいで、施設がちょっと・・・・
でも、建っている場所は他の館と同じ住所。
クリスマスは終わったといえ、外にでてみると、こんなにライトアップ
されてとても綺麗。
恋人たちのロマンチックな語らいとは裏腹に、そのまま寝込んでしまう
私でありました・・・・
温かい物が飲みたかったので、妻に自動販売機でスープを買ってきて
もらいました。
戻ってきた妻の手にもう一つ、ドリンクが・・・。それはおしるこ！
甘党の妻、おしるこドリンクを一口飲むなり
「うま～～！おしるこのプールで泳ぎた～～～い！！」と
叫んでいます。
おいおい、こっちは具合が悪いのに、益々具合が悪くなるような事を
言わないでくれ～。
翌日、１日寝込んだ私はなんとなく、味覚が戻ってきたような気がして
いました。
それとなく、塩っぽい感じとかうまみがほわ～んと鼻から抜けるような
感じとか・・・なんとなく、感じる気がするのです。
と、言うことで日本宿泊最後の夜は・・・・
なんと、私達の宿泊したホテルの１階には、あの有名焼肉店の「叙々苑」
があったのです。
がっちりと体力を戻さなければ・・・と、この日はここに決定！！
席に案内されて、ムードはバッチリ！！
奥に写っているのは？？・・・ビ、ビール！？
おいおい、病みあがり・・というか、病み中だぞ！！
と、そんなのお構いなしに飲むビール。
そして、キムチの盛合わせに、叙々苑サラダ。
おぉ～～～っ、かすかながら、キムチの美味しい味を感じる～～～
ガツンとダイレクトに美味しさは伝わってこないものの、じっくりと
かみ締めることで、すこし味が分かります。
こんなに嬉しいことは無い！！ Ｈａｐｐｙ！！
続けて、牛タン。かなりの厚切り牛タンでした。
こりゃ、調子が出てきたワイ・・・と、韓国のどぶろくとも言われる
マッコリを注文して、ガンガン飲み始めます。
基本、私は呑ん兵衛？？？
で、ここまできたら・・・もう何時食べることができるかわからない
焼き肉だもの、少々高かろうが・・・ということで、上カルビなり～～
口に入れるだけで、溶けてなくなってしまうカルビは、焼き肉の最高峰
ですな～～～
とにかく、やっと戻ってきた味覚。
と言っても、もう次の日はモロッコへ帰る日。
日本への滞在中は、結局、味覚の無い滞在となってしまいました。
ま、最初の日と最後の日だけ味が分かっただけで、ヨシとしよう。
さて、最終日のフライトは夜の出発便なので、少し時間がありました。
そこで、ホテルに荷物を預かってもらい、ちょっとだけ出かけてみる
ことにしました。
どこへ行ったかって？
それは、明日のお楽しみ。
