で買った冷凍タラを使ってハンペンが出来ないものかと、チャレンジ
してみましたが、どうにも、煮崩れしやすい柔らかすぎるハンペンに
なってしまい、箸で持ち上げることすら、困難でした。
そこで、今回はかまぼこ作りと同時進行で「ハンペン」作りにも
リベンジしてみました。
市場ではかまぼこ用に鯛を買ったのですが、ハンペン用にタラも
購入。
冷凍のタラとの比較のために同じ魚を選択して見ました。
こちらも、内臓を取ってくれとお願いすると、やってくれるので
後の作業が、楽チン。
タラの身も、かまぼこの時同様にスプーンで身をこそぎ、冷水に
５分程度さらした後、布巾で絞ります。
前回、冷凍のタラを使用して作ったハンペンが、あまりにも柔らか
かったのは、キッチンペーパーで絞ったので破れ易く、キチンと
水分を絞りきれていなかったのかも知れません。
今回は、満身の力をこめて絞りました。
絞った後の身の重量を測定。
４５０ｇありましたが、調味料の計算が面倒くさいので４００ｇに
重量を調整。
身をフードプロセッサーに移して、更に攪拌していきます。
かまぼこの時には、調味料を全てすり鉢で混ぜていきましたが、
結構疲れたので、塩以外の調味料も、一緒にフードプロセッサー
で混ぜていきます。
まずは、
◆卵白：２００ｇにつき１個分→４００ｇの身に２個分の卵白
◆砂糖：分量の５％→同様に２０ｇ
◆みりん：１００ｇにつき小さじ１→同様に小さじ４
を加えて、攪拌。
そこに山芋を投入するのですが、今回は日本から持参した粉末の
山芋粉を使用しました。
分量は、
◆山芋：３０％→４００ｇの身に対し、１２０ｇ
今回使用した粉末の山芋粉は、１袋３０ｃｃの水で溶いて使用する
ようになっています。
１２０ｇの山芋が必要と言うことですから、４袋の山芋粉を準備
しました。
その中で、本来はもっと粘りの強い「自然薯」を使用するのが良い
とインターネットで紹介されていたのを見て、それならば・・・と
今回は、２袋６０ｃｃで溶いて、加えてから・・・
さらに、２袋を粉のまま加えて強い粘りを得られないかと考えて
見ました。
フードプロセッサーで、更に攪拌した後、すり鉢に身を移して
２～３分擦った後、塩を加えます。
◆塩：２％→４００ｇの身に対し、８ｇ
ここで、ぐ～んと重くなりますが、負けずに１５分擦り続けます。
前回の失敗ハンペンのときは、アルミ箔で箱を作って擦った身を
入れましたが、アルミ箔にシワが寄ったり、型から外す時に
くっついたりしたので、今回はご覧のような箱をクッキングペーパー
で作ってみました。
その中に、擦った身を入れて成形します。
大体、一辺が１０ｃｍで高さ２ｃｍくらいの箱にしたので、およそ
２００ｃｃの身が入る計算です。
と、言うことは２００ｇのハンペンが２つ出来るということですね。
実際は、調味料を加えたので２００ｇのハンペンが２つと、２口分
のハンペンの素ができました。
２口分については、クッキングペーパーの上に丸めて乗せただけ。
なんだか、「しんじょ」のような感じになりました。
そして、今回は茹でるのでは無く、前回のかまぼこと一緒にスチーム
クッカーで、蒸すことに。
そうです・・・かまぼこは、擦った後１時間程冷蔵庫で寝かせます
ので、その間にハンペン作りをしていたのです。
一番下の段が、かまぼこ。
真ん中の段が、型に流しいれたハンペン。
一番上には、クッキングペーパーの上に乗せただけのハンペン。
スチームのスイッチを入れて、待つこと３０分。
四角いハンペンが出来上がりました。
前回は、木綿豆腐よりも遥かに柔らかく、箸で持ち上げる事が困難
だったのですが、今回は、箸でもって振り回しても引きちぎれない
程、丈夫に仕上がりました。
イメージ的には、スーパーで売られている「気泡たっぷりのハンペン」
ではなく、静岡県の特産の「いわしハンペン」の白身魚編といった
感じです。
（すみません、一部の人にしか解らない表現で・・・）
丸くクッキングペーパーの上に乗せただけの「しんじょ」のような
ハンペンは、蒸したてをそのまま、パクリ。
おおっ・・プリッとした歯ごたえがあり、魚の美味しさも上々。
これなら、煮込んでも崩れないぞ・・・
と、言うことで妻に早速煮込み料理を作ってもらいました。
魚のお出汁が溶け出して、なんとも美味しい煮込み。
あ～～前回のおでんの時にこれだったらなぁ・・・と、思いつつも
なかなかの出来栄えにニ～～ンマリ。
そして、こちらはハンペンのバター焼き。
バターの香りが、意外に合います。
食べるときにちょっとだけ、醤油を垂らして食べたのですがご飯に
ベストマッチ。
頭の中にくすぶっていた、かまぼことハンペンのリベンジは、今回
やっと実現し、美味しく食べられるものになりました。
これからのモロッコは、短い春を経て夏に向かいます。
晴れた日が多くなってきますので、この日がチャンスとばかりに
リベンジにチャレンジしましたが、これからは外にでる機会が増えて
こういうことをやるチャンスも減っていくのでしょうね。
