昨日、プロサッカー選手には早生まれの人が少ないという記事を見ました。小学校に入りたての頃、同じ学年であっても、4月生まれの子と2、3月生まれの子では、ほぼ1年分の年齢の違い、成長度合いの違いがある訳ですから当然体格的、体力的に4,5月生まれの子の方が有利ですね。でも実際に運動能力的に開花する小学校高学年から中学校くらいになってくると、1年分の違いくらい問題なくなってくるのです。
ところが、そのくらいの年齢まで成長する前に、子供達の中には自分に対する「自己イメージ」が出来上がってしまっています。小さい頃、周りの子よりも体格的、体力的に成長が遅かった子(遅く生まれたのだから当たり前)は、自分が周りの子より運動能力的に優れているという自己イメージが持てず、したがって、自分がプロの運動選手になれるなんて夢にも思わない。だから実際にプロ選手として活躍する人が少ない、というのです。
もしこの説が正しいとすると、「自己イメージ」というものの影響の大きさを痛感させられます。
そして、この感覚は、日々「勉強」という面で生徒達につきあっている私の感じていることにかなりリンクするんです。
「自分は英語が苦手だ」「自分は数学はわからない」「自分はどうせ頭が悪いんだ」と勝手に思い込んでいる子供達のいかに多いことか。
そして、人間、自分の苦手なことはやりたくないものですから、苦手だと思っていることには努力しない。だからどんどん本当に苦手になっていく、そしてますます「自分は~が苦手なんだ」という自己イメージが強化されていってしまう・・・・・・悲しい悪循環です。
でも、受験に合格するためには、自分の夢をかなえるためには、その苦手を克服しなければならないと心に決め、努力をし、本当に克服することができたら、合格を手に入れることが出来たら、その達成感とともに「思い込みの苦手意識」はどこかへ消え、自己イメージもずっと良くなるのですが・・・・
どうやったら生徒達をそういう風に導けるのか。私たちの永遠の課題ですね