寺小屋塾長 今年も熱唱ステージ (ゲスト参加)
今年もyou tubeにアップしました。
よろしければご覧ください。
先月雨のため延期になっていた
塾長出演のミュージカルは、
改めて9月1日(土)に午前、午後の2回公演となります。
チケットご希望の方はご連絡くださいませ。
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今、私の手元に一冊の本があります。
それは私の祖母の弟、松浦正光上人の遺品であり、私が初めて僧侶としての修行に出る時、祖母が私に持たせてくれた「日蓮聖人御遺文集」です。
私の大叔父、正光上人は、年老いた父の跡を継いで生家のお寺を守るため、京都の本山で誠実に厳しい修行の日々を送りました。
その甲斐あってようやく帰郷が許されたその矢先、召集令状を受けて戦地に送られ、ついに帰らぬ人となりました。
大叔父は、戦地からの手紙で祖母に袈裟と数珠を送ってくれるよう頼み、毎日の戦闘で亡くなっていく戦友の菩提を最期まで弔いつづけたそうです。
大叔父は、毎日どんな気持ちで戦地で過ごしていたのでしょう。
そして祖母は、どんな気持ちで大叔父の遺品を私に渡したのでしょうか。
その気持ちを思い遣った時、私は何やら胸に熱いものがこみあげ、体の震えるのを感じました。
そして自分自身、一人の僧侶として生きていく決意を固めました。
私事が長くなってしまいましたが、今回私のいただいたテーマ「文化を継承する」ということも同じだと思います。
今年5月9日(日)、我が但馬ミュージカル研究会結成十五周年を記念し、豊岡市民会館で上演させていただくミュージカル「じろはったん」。
原作者の森はな先生と作曲家髙井良純先生。
二人の戦争体験者の先生の心の叫びからこの素晴らしい作品が生まれました。
その作品を「戦争を知らない世代」の私たち劇団員が演じます。
結局、「文化を継承すること」とは、
「想像力を目一杯働かせて、作者や創始者が託した思いや心の叫び、魂を感じ取り、共感し、伝えていくこと」
だと思います。
その感性が磨かれて初めて、人は先人の知恵に学び、時流に流されてぶれることの無い人生の指針を見つけることが出来るのだと考えます。
劇中、私の演じさせていただく和尚は、
「戦争なんか、やらんことじゃ。命は一つだけ。その命の使い道は人を愛するため、仏様に祈るために」
と歌います。
私にはこの言葉は、志を果たせずに戦場に散った大叔父の魂の叫びに聞こえます。
私は、劇団からお話がいただける限り、声の出る限り、この役を演じ続けていきたいと思っています。
劇団員一人一人が、自分の心のアンテナで受け取った心の叫び。
その集大成として観客の皆様に何をお伝えできるか。
5月9日、一人でも多くの皆様、特に若いお父さん、お母さんや子供さんたちに市民会館においでいただき、私達の心の叫びに耳を傾けていただければ幸いに存じます。
今日は、最近ご無沙汰している画伯こと塾長令嬢のお話をお送りしましょう。
先日、体調の悪かったお嬢様は、お父様におねだりしました。
「えーお父さん、(病院に)連れて行ってくれないの?」
お父様は出勤前で忙しかったのですが、いろいろあって結局お嬢様を病院へ送って行くことにしました。そこで、お母様がお嬢様に一言。
「ほら、お父さん大好きって言わなきゃ」
するとお嬢様いはく。
「じゃあお母さんも一緒に言おうよ。ふたりにとって大切なお方だから!」
某日、僧侶でもあるお父様に、お嬢様は言いました。
「お父さんはまだ立派なお坊さんじゃないよね」
理由を聞くと、お嬢様いはく
「だって、まだ若造だもん」
某日、出張していたお父様へお嬢様からのメール
(正確には奥様から、文面はお嬢様が考えたという注釈つきで届いたメール)
「げんき?わたしはげんきだよ。さびしいからはやくかえってきてね(ハートマーク)まってるよ(^^)ぱぱだいすき」
添付ファイルは、グラビアアイドルの写真集もびっくりな年齢不詳のお嬢様プレミアムフォトでした。
お嬢様は、これらのすばらしいお言葉の数々をいったいどこからどうやって身につけるものか、ぜひ知りたいものです。
(本日は、将来お嬢様と結婚するお相手が楽しみな講師Mが、お父様である塾長の許可を得てご報告いたしました)
去る7月19日(土)、娘の通う幼稚園で学P活動として「納涼大会」をしました。今年、私は幼稚園の学級委員をしているので、その企画・準備の段階から関わらせてもらいました。
別にそれにこだわったわけではないのですが、今回の納涼大会はまさに「手作りのお祭り」になりました。
中でも圧巻だったのは「もぐらたたきゲーム」。装置は同じくPTAの役員で大工さんのMさんのお手製。木製の頑丈な脚の上に渡したベニア板に穴が数個、小さな穴からはぬいぐるみの人形が、大きな穴からはボランティアの父兄の頭がにょきっと出てきます。それを綿を紙でくるんでテープを巻いた「たたき棒」でたたく訳ですが、幼稚園児は容赦がありません。私も、企画の段階で力強くこのゲームを推した責任上、「もぐら」役の一人に加わらせてもらいましたが、加減を知らない園児の攻撃にあい、けっこう痛い思いもしました。でも、子供たちも親たちも、心からはしゃいでいる笑顔を見るととても幸せでした。
さて、私が作成を担当したのは「輪投げゲーム」。そのヒントをくれたのは、実はうちの塾の中の「ベネッセ グリムスクール」の担当講師とその生徒でした。
数ヶ月前、グリムスクールの授業プログラムの一環で「輪投げゲーム」をすることになったとき、最初担当講師は100円ショップで簡単な輪投げゲームセットを買ってきて使うつもりだったそうです。ところが、小3になるそのクラスの生徒が「先生、輪投げくらい簡単に作れるんだから、自分で作らないともったいないよ」と言ったそうです。
私はその話を聞いた時、その生徒に何かとても大切なことを思い出させてもらった気がしました。
出来合いのものをただ買ってきて使うだけでは、何の想像力も創造力も生まれません。そして想像力のない子供に人の痛みを理解したり、協力しあったりする共感力や協調性が育つはずがありません。
広告の紙を折っていって、その端と端を折り込んで円にし、色テープを巻いて作る輪投げの輪。たったそれだけの作業の中にも、どんな大きさのどんな硬さの紙をどういう風に折ったらうまく輪が作れるか、そんな”学び”や”工夫”が生まれます。そんな楽しさに、子供たちが気付いてくれれば。
そんなことを思いながら、準備の手伝いに来てくださったお父さん、お母さんと一緒に広告の紙を巻いている私がいました。
「納涼大会」当日、夕方4時に集まって、園児たちも一緒にワイワイ言いながら作った「お味噌汁」。いろんな具がいっぱい入っていておいしかったね。
野菜嫌いの娘も、自分が皮をむいた大根はおいしそうに食べていました。
でも、みんながおいしいお汁が飲めるように、みんながゲームをしている間もなべのそばにつきっきりでじっくり煮込むお汁の番をしてくれたお母さんや先生がいたことを絶対に忘れてはいけません。
そんなやさしさや感謝の気持ちを忘れない子供が1人でも多く育って欲しい。心からそう願います。