なかなか更新できずスミマセン。
前回から約1ヶ月経ってしまいました。
前回書きました「倭建の命」、話が途中でしたので、続きをご紹介いたします。
尾張の美夜津比売と再会した倭建の命は、結婚された後、「又戻ってくる」と言い残して、岐阜・滋賀県境付近にある『伊吹山』に向かわれます。
この時、大切な宝剣「草薙の剣」を美夜津比売に託したまま向かわれるのです。
伊吹山の麓には、白い大きないのししが待ち構えていました。
倭建の命は、「この白いいのししは、この山の神ではなかろう。後から退治してやろう」と言い残して山には入られます。
然し実際は、この白いいのししこそ、伊吹山の神だったのです。
怒った伊吹山の神は、氷雨や雷をおとして、倭建の命を苦しめます。
やっとの思いで山を下りられた倭建の命は、病気にかかってしまわれ、美夜津比売の元に返ることを諦め、故郷大和の国に向かわれます。
しかし、途中、大和の国を見下ろすことの出来る能煩野(のぼの)という所でお隠れになります。
お隠れになる前に、故郷を思ってお読みになった和歌
倭は國のまほろば たたなづく青垣 山ごもれる 倭し 美し
は、郷愁の思いを表現された、倭建の命の思いを強く感じることが出来ます。
この後、倭建の命の魂は白鳥になり、大空に舞い上がったと伝えられます。
今回、園児たちにはこの短歌を紹介し、皆で声に出して読んでもらいました。
さて、倭建の命が美夜津比売に預けた「草薙の剣」は、その後、美夜津比売の手により神社に納められました。これがいまの「熱田神宮」に繋がっており、現在も熱田神宮のご神体としておさめられているそうです。
本年は古事記1300年という節目です。
寺子屋モデルでは、園児向け偉人伝講座でも古事記を題材にした偉人伝を用意しております。
機会があれば又ご紹介いたします。
(文責:横畑雄基)
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