大変ご無沙汰しておりました。
5月29日の事ですが、名古屋市の上社幼稚園様にて、園児向け偉人伝「倭建の命」をお話ししてきました。
昨年から「園児向け偉人伝講座」を導入いただいておりますが、本年は年に5回の開催予定で、その第1弾として向かいました。
名古屋市内に鎮座する「熱田神宮」には、三種の神器の一つでもある「草薙の剣」(天群雲の剣とも)がご神体としておまつりしてあります。
12代景行天皇の御代、西国熊曾の平定から大和に凱旋された倭建の命は、その後すぐに東国に派遣されることとなりました。
謹んで拝命し、東国に向かわれた倭建の命は、叔母の倭比売(やまとひめ)がお仕えしていた、伊勢神宮に参拝し、叔母と話をします。
その時、はらはらと涙をこぼしながら、
「父は私に死んでしまえとお思いなのでしょうか?熊曾平定から帰国してまもないのに、部下もお付けにならないで、今度は東国に向かえと命じられました。これを考えるとやはり、父は私をお嫌いになっているに違いありません」
と述べたのです。
この時倭比売は、倭建の命に「草薙の剣」と「白い袋」を渡し、励まします。
こうして草薙の剣を持ち、東国で様々な敵を倒し、また皇后でいらっしゃった弟橘比売(おとたちばなひめ)との別れも経験された倭建の命が、尾張の国まで戻られたとき、「美夜津比売(みやづひめ)」と再会します。
続きはまた次回書きます!
(文責:横畑雄基)