弊社では、年頭の社長による「社訓発表」のあと、社員各自が詠んだ和歌を披露しています。
こちらが社長の和歌です。
【神鳥(しとど)前川神社初詣】
これまでに増して長蛇の列なせる年の始めの氏神詣で
関東の冬空澄みて遥かにも白き富士の嶺まぶしく仰ぐ
諸人の神を敬ふ心根ぞみ國を興す基(もとゐ)なるべき
こちらが、私の拙歌です。
【姪の光歩(みつほ)と初めて会ふ】
家族皆「次は我ぞ」と言ひながら順に赤子を抱き上げるなり
【箱根駅伝、母校帝京大学四位入賞す】
じわじわと順位を上げつつ箱根路の復路を進む母校の勇姿
最終区「えんじ」と「赤」のユニフォーム双方譲らずゴール近づく
ちらちらと相手を見やる後輩に「前見て走れ」と苛立ちおぼゆ
ゴール手前百メートルの猛ダッシュかけし母校は「えんじ」に勝ちたる
久々にシードを得たる後輩の姿に我も力わきたる
社長の和歌と私のを比べてみると、その未熟さがよく分かると想います。
和歌は、まずは詠んでみることですが、皆に披露して、その状況がよく分かる言葉は他にないか、もっと別の表現はないかを探して、整えていくことが必要です。
今回、拙歌を、次のようになおしていただきました。(太字の部分)
【姪の光歩(みつほ)と初めて会ふ】
家族皆「次は我ぞ」と奪い合ひ順に赤子を抱き上ぐるなり
【箱根駅伝、母校帝京大学四位入賞す】
じわじわと順位を上げつつ箱根路の復路を駆くる母校の勇姿
最終区「えんじ」と「赤」のユニフォーム双方譲らずゴール近づく
ちらちらと相手を見やる後輩に「前見て走れ」と苛立ちおぼゆ
ゴール手前百メートルの猛ダッシュかけし母校は敵を制しぬ
久々にシードを得たる選手らの姿に我も励まされけり
いかがでしょうか。 だいぶ歌らしくはなったともいませんか?
是非皆様も、折を見つけて、短歌をお詠み下さい!
(文責:横畑雄基)