環境の世界地図(大月書店）

　土、日の２夜連続のNHKスペシャル「気候大異変」
を見ました。百年後の地球、CO2濃度は倍増し、気温
は最大4.2度上昇するそうです。番組は今後百年の間
温暖化による生態系の変化と人類への深刻な影響を映
像をとおして私たちに突きつけます。

　本書も百年後の地球人口、CO2濃度、酸性雨、水の
枯渇、砂漠化の拡大・進行を地図とグラフでわかりや
すく説明してくれます。


　昨年の秋、来日した米アースポリシー研究所所長の
レスターブラウン氏は朝日新聞の取材に対し次のよう
に述べました。
「中国はすでに、穀物、肉、石炭、鉄鋼の消費量で米
国を上回る。中国人が米国人並みの消費水準になれば
原油は今の２倍以上必要になる。従来型の経済では、
行き詰まるのは明らかだ。」と。

1997年12月、京都で地球温暖化を防止するための国際
会議が開かれました。そして、2012年までに先進工業
国のCO2を５%減らすことを義務づける「京都議定書」
が採択されました。日本の目標は６％です。
　ところが最大のCO2排出国であるアメリカが2001年
京都議定書から脱退してしまい、現在にいたっていま
す。