JINX 猫強

 オリジナルとかパロ小説とかをやっている猫好きパワーストーン好きのブログです。
 猫小説とか色々書いています。
 

(無題)

2008-01-14 04:33:14 | 原稿
■お詫びとお知らせ■

 いつも「アリシア」を見に来てくださり、ありがとうございます。
 更新がないことは本当に心苦しいです。
 で、中断して他のモノを書き込むと見づらくなるような気がして迷っていたのですがこの際、何もないのも心苦しいのでとりあえず「24」というお話を、と…。

 C○Uも、ジャック・○ウワーも生物兵器も出ない一輝・氷河ですが、よかったら読んでやってください。

 それでは、本編いって見ましょう。

■ ■ ■

「なに、カラオケだと?」
 三連休前日の朝、制服のネクタイを締めながら発せられた氷河の言葉に、一輝は片眉を吊り上げた。
「カラオケだよ、カラオケ…お前、カラオケも知らないのか」
 ブレザーに袖を通しながら氷河は続けた。一輝の姿は極力見ないよう努めた。
 自身のボディガードを勤める一輝が、なにを口にするのかが氷河には解る。
 かつて、氷河は一輝を始め星矢・紫龍・瞬と共に肩を並べ聖戦を戦い抜いた聖闘士だった――。
 だが、今は違う。
 聖戦を終え間もなく、氷河は病に罹った。
 当時の医学では、氷河の病を治すどころか進行を遅らせることさえできなかった。
 氷河はその肉体を病に蝕まれ、その生を終えた。
 しかし、闘いのみに生き、病に散った氷河を悼み、地上に降臨した女神の化身・城戸沙織は、自身が総帥を勤めるグラード財団の持つ化学を粋を集め、氷河から取り出した細胞の培養にとりかかった。
 人間の生死に、女神がその力で干渉することはできない。が、化学の力ならとの、城戸沙織の苦肉の策であった。
 氷河は城戸氷河として生まれ、城戸沙織の庇護の許育った。
 ハイスクールまで海外で過ごした氷河は病が発病したのと同じ年、発病を危惧した沙織に、事情を知らされないまま促され日本に戻った。
――そこで、一輝に出会った。
 そのときは氷河に、一輝に関する記憶はなかった。
 一輝だけではなかった。
 折に触れて氷河の許を訪れる星矢も紫龍も瞬も、沙織の親しい友人だとの認識としか氷河にはなかった。
――そして、運命の日。
 氷河は冥闘士の残党に襲われ、聖闘士としての記憶を取り戻した。
 記憶は取り戻したが、当時の能力をそのまま取り戻せたわけではなかった。
 次期グラード財団総帥に擁立された氷河には、常に危険が付き纏った。
 冥闘士の残党だけではなく、誘拐やテロリストを警戒する必要もあった。
 一輝はそのためについたボディガードであった。
 記憶が甦る以前からの関係が、記憶を取り戻した今でも続いていた。
 氷河の記憶が甦ったのを知った一輝は、年甲斐もなく氷河に襲いかかった。
 父親と評してもおかしくないほど年の離れた一輝は、氷河の行動に異様なまでに干渉する。
 自身が氷河の年齢の時はアルコールを呑み、タバコを喫いしていた一輝が、今は氷河の飲み物一つ取っても干渉する。
 氷河とてファーストフードや炭酸飲料などを食べて見たいし飲んでもみたい。
 そのことごとくを一輝は阻止する。
 隙を突こうにも高速移動するからどうにもならない。
 そこまで氷河の行動を縛る一輝が学校を終えてのカラオケなど、許可するわけがないのだ。

「続く」

 すみません、まったく違ったお話で。
 一生懸命完結までもって行きますのでよろしかったらお付き合いくださいませ。