天乃のされど愛しき世界

愛猫がにゃあと鳴いてくれて、
紅茶がおいしくて・・・。
そんな幸せ忘れずに生きまっしょい。

ディズニーINハロウィン2005 レポ・四

2005年11月23日 21時26分38秒 | ディズニーランド
電車、電車~。
電車の中~。

ディズニーに向かう電車の中ね。

月曜日だから、会社に行く人も乗ってるので、
けっこう混んでる。


そのうち一個だけ席が空いたのですが、
いつものことで申し訳ないことに、アオタマは

「天ちゃん座りなよ。」

と私を座らせてくれました。


ん~・・・。


いつも申し訳ないと思っているのですが、
三人の中で、私が一番、体力が無いのは自明の理。

楽しい時間の途中でバテるくらいならと、
いつも座らせていただいております(ありがと~)



そんで、まあ、起きたのも早かったので、
仮眠仮眠・・・。

くか~・・・・・。









「天ちゃん!天ちゃん!」


・・・・・・・・・・んん?なに?


「バックからビニール袋出せる!?お願い!」

二人分ほど離れたドア口に立っていたアオちゃんが、
座り込んだタマちゃんを前に大きめの声で叫んでいる。


何がなんだか理解できなかったけど、
パッとコンビニで朝食を買ったときのビニール袋を
バックから取り出してアオイちゃんに渡す。

でも、タマちゃんは座ってるだけで吐く様子がない。

なんだろう?

声も出ないか・・・。



「とりあえず、次の駅で降りるから。」


アオちゃん・・落ち着こうとしてるけど、声、震えてる・・・。







渋谷駅で途中下車。





タマちゃんはすでに顔も上げられず、ほとんどアオちゃんに
体を預けてる感じ。

手伝おうかと思ったけれど、
なんとなく、
タマちゃんを支えるのはアオイちゃんが一人でやりたいだろうと感じて
手は貸さず、
タマちゃんの様子を見ることに専念。


「目・・見えない。」

そんなことを言ったかと思ったらタマちゃんはもう意識無し。




アオイちゃんはもう、悲鳴な感じで
「タマキ!タマキ!  なに!意識ある?!」
と叫んでる。

確かにこれは怖い。

いきなり大事な友人が、意識を失って、死人のように自分に
倒れ掛かっているのだ。

アオイちゃんにとってタマちゃんは、精神の支柱にも近しいもの。
これを失うかもという恐怖は計り知れないなあ・・・。




どういうわけか、こういうときには感情が起きず、
冷たいほど冷静になってしまう私。

無表情になってしまった。





駅員さんが何を聞いてもタマちゃんは答えられず、
アオイちゃんに全体重を預けるのみ。

「動けないみたいで・・!担架!担架をお願いします!」と
アオちゃんが必死に頼み、
駅員さんはとりあえず、担架をとりに駅員室へ。





そのときの私の頭の中は、
真っ暗なデスクトップに文字を打ち込んでるように冷たかった。
なんでだろ?



「吐き気のあと、座り込んで、目の前真っ暗の後、意識喪失か・・。」

「これ知ってるなあ。昔、私もやったな。」

「病院で倒れたときの医者の処置・・。
覚えてるなあ。横にならせて足をあげて、
血を大事な心臓と頭に集中させる・・だったな。」

「朝風呂入って血圧下がって
(朝風呂は血圧下がるのだ。上がらないのだ。医者に言われた。)
寒い中歩いて、朝食食べて血が胃に行って、電車で立って仮眠・・・。」


「こりゃ、脳みその血液不足じゃね?」


「横になれれば、回復の可能性高いと思われる。」


「救急車はギリギリじゃないと呼べないな。
タマちゃん、ディズニー行きたいだろうから。」


「アオイちゃんは恐怖でパニック寸前だな。
安心してもらわなきゃ。」


「首の後ろさわったら冷や汗かいてるなあ・・・。
やっぱ、同じだ、あのときと。」


「これは、あっさり治るぞ☆」



駅員さんが役にも立たず、担架も持ってこずにオタオタしてるので

「とりあえず、床でもいいので横にならせていただけますか?
頭と心臓に血を集めたいんです。」

と言ってあげてるのに、抱き上げて運ぶこともしない。

このプロ失格が。



アオイちゃんがキレて
「なにやってんだよ!担架持って来いっつてんだろ!」
とタマちゃんを必死で支えながら叫んでましたね。

正解です。

でもまあ、駅員さんもパニくってるのよ、
抑えて抑えて。

でもまあ、キレテ叫ぶアオちゃんを、
なぜか止めようとも思わず、頭が凍ったみたいだった。



ここに至ってタマちゃんが少し意識を回復。

「タマキ・・?歩ける?救急車呼ぶ?!タマキ!」

アオイちゃんが悲愴に叫んでるのに、
ゆる~くタマちゃんがうなづいたので、

「じゃあ、ベンチまで行こう。横になるのがいいの。」

と7メートルほど離れたベンチまで、自力&アオイちゃんの力で
移動してもらった。

アオイちゃんが必死でタマちゃんに肩を貸してるとこに、
もう、何人目だ?という感じの駅員さんが来て言う。

「大丈夫ですか?」



・・・・・・・・もう、いい。お前いらない。




心を抑えてニコヤカに
「もう、大丈夫ですから♪」
と言ったつもりだったのに、後にアオちゃんの日記によると
エラク冷たい顔をしてたらしい・・・。





ベンチに横になってもらって、
カバンをひいて足を上げた状態でキープ。
それでも高さが足りなかったので、お借りしていたジャケットを
脱いで丸めてひいてしまった(すみません借り物・・・)

ほんとは、手足の先を何かでくるめたらなお良しだったんだけど、
まあ、妥協。



タマちゃんの唇は白みがかっちゃってるし、
まあ、この光景は恐怖だな・・・。

アオイちゃん・・・大丈夫かな・・・。


「大丈夫。これ、私なったことある。けっこうあっさり治るのよ。」
「大丈夫だから。」


まあ、大混乱して恐怖でいっぱいのアオイちゃんの心には、
こんな言葉もむなしいと知りつつ、最小限、情報を伝えておく。


情報を理解する余裕はなかったと思うけど(笑)
時間がたてば浸透するかもしれないしね(笑)




・・・・大事な友達のために我を無くすほど必死か・・・。

いいなあ・・・。




そんなことを思いつつ、横になったタマちゃんの様子を見る。

昔、よく入院してて、看護婦さんに教えてもらってたので、
脈をとってみる。

一分間に50~100が一般で、140以上だと病院行き。

まあ、専門家じゃないけど、一応、気休めの情報にはなると思って
脈をとる~。

88か・・・。


死なないな、これは。・・多分ね・・・。




そうこうしてるうちにタマちゃんは大分よくなって、
話が出来るまでに回復。


うん、やっぱり私がなったヤツとおんなじだ。



「あ~・・目、見えるようになってきた・・・。」
「だいじょぶ~・・・。」



ふ~ん・・・・。
私は状況がわかってるから、いいけど、アオちゃんに対してその言葉
説得力、皆無ね。




未だ、頭真っ黒、アイスモードが切れてなかったので、
冷ややか~にそう思っていたワタクシ。


そんな私にタマキが言う。


「もう起き上がってもいい?」



「あのね、今、何やってるかわかる?大事な心臓と頭に血を集めてるの。」


抑揚も無く見下して答えてしまった



「あ、駄目?」



「駄目」





よくなったと思ってから、せめて15分は休んでろ。




てか、アオイちゃんは・・・
あ・・・落ちてる




すごい表情してるわ・・・。
<真っ暗>



15分後、ゆっくりと起きてもらったタマちゃんは
「帰る・・・?今日は帰ろう!」というアオイちゃんの提案を
必死の笑顔で拒否。

そりゃ無理もないな。

あれは治っちまえば、まったく支障がないもん。

でもね・・・
アオイちゃんには伝わらねえぞ~・・・




私だってハロウィン行きたいので、アオイちゃんの提案は
なるだけ拒否したかったけど、
アオイちゃんの不安も無理ないもの。

帰ることになっても、そりゃ仕方ない。


もしかしてタマちゃんの状態が、
私のとは違ったら・・・。
万一のことがあったらそれも怖いしな・・・。



病院行くか~、と思ったのですが、
タマちゃんの必死の抵抗(笑)



満面の笑顔を作りつつ
「大丈夫!大丈夫!もう平気!帰るのはヤだ!」




ん~・・・こりゃタマちゃんとアオイちゃんの願いを折半で
「もう一回具合悪くなったら、帰る。」
「ちょっとでも具合悪くなったら絶対に言う。」
という約束をしていただいて、再び、ディズニーへ。


いきなり動いてもらってもヤバイと思い、
静かに静かに・・・。


ゆっくりと、でも、手も暖かくなってきて、元気になっていくタマキさん。

しかし、そんなタマキさんより、もっと静かになってしまったのが


アオイさんですよ。


あまりのショックな出来事に、
放心状態ですよ。


そりゃ、そうなるわ。


家族が突然に目の前で死ぬかの恐怖ですよ。
そんなん味わったと思ったら、そいつの口から

「ヤダ!ハロウィン~!!!」

ですよ。





ああ、夢の国が曇り空の下に見えてきたわ。

ま、曇り空は信じてれば晴れると思ってましたが、

アオイちゃんは・・・。














とっぱなからた~いへん(笑)
ドラマティックディズニー☆






やっとこさ着いたディズニー。
どうなるのかアオタマ天!



以下、次号
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4 コメント

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私は朝風呂入れない奴 (綾瀬笑)
2005-11-23 23:25:22
あ~、朝風呂って、血圧下がるよね~。

私自身も●●年前に、朝風呂、朝シャンやって

その後登校して学校に着いたら、撃沈・・・。

死ぬかと思ったことが・・・(低血圧なので尚更)

その後の私の教訓・・・、

『低血圧な奴は朝風呂入るな!』



返信する
私も超低血圧 ()
2005-11-23 23:44:39
上が100にいかないほどの

低血圧で、メニエルシ持ちで、

視野が狭くなるので、病院に行ったら、

朝風呂について、説教されたのよ(笑)



低血圧だと、お風呂は大変だよね(笑)



普通に入ってても、上がったとたんグラッ

とか!



タイルで倒れて怪我しないようにしようね!
返信する
てか (タマキ)
2005-11-24 01:49:51
まだディズニーランドに着きませんなぁ(笑)
返信する
お前が言うな。 ()
2005-11-24 11:20:47
レポが一個つぶれたのは

お前さんのせいです(笑)



書かないわけにいかないネタを

提供したのは君ですがな。
返信する

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