ふとお知り合いになったイスラエル人の友達から、お孫さんの割礼式にご招待を受けました。 ユダヤ人の男の子はみな生後8日目に(黄疸などが見られるとき以外は)割礼式をおこないます。 他のイスラム教国でもおこなわれるそうですが、もっと遅く、コーランを学習してからするのだそうです。 無事健康で8日目を迎えた赤ちゃんはモへールという専門家に(通常その技術をもったラビというユダヤ教の祭司が行います)割礼をほどこされます。 この日も祭司はわざわざイスラエルから飛んで来られたという話でした。
赤ちゃんは祭司の手からこの日名付け親となるおじいちゃまの手に渡されます。 おじいちゃまは赤ちゃんを抱いてその脚をしっかり抑えます。 これはちょっとした手術ですので、赤ちゃんはひとしきりはげしく泣きますが、熟練した祭司の手によって無事割礼は終了、皆ほっとして、マザル・トーヴ、マザル・トーヴ(ヘブライ語でおめでとう)と祝いあいます。 若いお父さんは感動して涙ぐみながら、祭司やおじいちゃんと抱き合っていました。 祭司や、お父さん、おじいちゃんはキッパというちいさなお皿のような帽子をかぶり、ひも飾りのついたタりットというケープのような布をかけています。
さあ、それから祝宴です。 おばあちゃまたちの心づくしのイスラエル料理の数々がならんでいるのを、にぎやかにいただきます。 エルサレムではよく見ましたが、こういうユダヤ教の正統派の方が東京にもおられるのを知ってちょっと驚きました。日本人の私を見て早速”イケバナ”やって~!と頼まれまして、日本人の名誉にかけてと頑張りました。 フローリングにはなっていますが、ふすまのある日本家屋でブーツを履いたままというのは、一寸不思議な光景ですね。

