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「Web会議 VS テレビ会議」でも少し紹介してるとおり「ユニファイドコミュニケーションシステム」で独自の存在感を出しているリコーですが、やはり本業の複合機業界の凋落は遠隔会議ビジネスでは覆いきれないようです。
この流れは、『「資料共有」の落とし穴』でオムニジョインを取り上げたブラザーにおいても、避けられない運命のような気がしてしまいます。
プリンタートナーのような高利益率かつ長期間間違いなく売り上げが得られるおいしいビジネスにすっかり染み入った企業にとって、テレビ会議は隣の芝生のように見えるのかもしれません。
なにせ懇意の既存顧客がそのまま潜在顧客になるというのは大きな魅力です。
逆に、得意先がペーパーレスの世界に飛び出そうとした時に、代替商品を提案できないほどつらいものはないですから。
とはいえ、まだまだ遠隔会議やペーパーレスのマーケットは大きくなく、 日本の中小企業のように紙&FAX中心のスタイルの企業がそれに変わるためには乗り越えないといけない障害がたくさんあります。
もちろんそれを知った上で、本業がなんとか持ち堪えている間に、右肩上がりのマーケットに先行投資して間に存在感を出したかったのでしょう。
今回のニュースにより、「ユニファイドコミュニケーションシステム」がどうなるのか。
より強固にこの事業に舵が切られるのか、もしくは開発費が下りずにこの事業でも後塵を排して辛酸をなめることになるのか。
どっぷりと使用中のユーザーが不幸にならないことを祈りたいです。