ふるさと!-秋田仙北平野を歩く-

ふるさと秋田の「仙北平野」をくまなく巡り歩き、その写真とエッセイを掲載します。

★旧六郷町六郷を往く-4(その5)

2018年08月11日 | 旧六郷町を往く

●歩いた日:2018年7月18日(水)

●歩いた所

 ・六郷:古屋敷、宝門清水、本道町、馬町、西高方町

●歩いたログ(足跡)(道のり3.5km)

(以上の地図:国土地理院)

 「西高方町」の道をさらに北に進む。道沿いで面白い光景に出会う。

(「宝門清水」の一角)

 

 奥から手前に歩いて来たところで、道の右側は「宝門清水」である。道沿いにある小屋の外壁に、荷車の車輪と台座?が張り付けられてある。きちんと配置を考えたデコレーションのようだ。壁面は風雨に晒されて茶褐色に変色し、また、木で作られた荷車も白っぽく色あせているが、その組み合わせがむしろいい味わいを出しているように思える。

 ところで、時代劇に出てくる大八車とこの荷車は同じだろうか。辞書には、大八車は「代八車」で、「八人分の仕事の代わりをする」の意の大きな荷車で、2~3人で引くとある。それだと写真の荷車は少し小さい気がする。私の子供の頃はこうした荷車はほとんど姿を消し、ゴムダイヤのリヤカーに代わっていた。こんな荷車を引くのはさぞ重かったことだろう。

 路上に先ほど行き会った人が写っている。小さな荷物を背負いカメラを提げており、一見して「六郷」の街歩きに訪れた観光客である。どこから来たのか訊こうと思ったが、訊かないでしまった。

 道はやがて広い道との十字路に出る。この十字路は「六郷を往く-2」でも通ったところ。今回もここで写真を撮ったが、ブレがひどい写真だったので、「六郷-2」で撮った一年ほど前の写真を再掲する。

📷007:「西高方町」、「宝門清水」の十字路

 

 「六郷-2」では背後から歩いて来てこの十字路に出たが、今回は奥の細い道を手前に歩いてきたところ。十字路向こうは道の左手が「西高方町」、右手が「宝門清水」である。道左手には料理屋と思われる看板が立ち、その向かいにはスナックなどの看板が並ぶ。今は閉じてしまった店も多いようであるが、かつては街の中心部から離れた隠れ家のような飲み屋が集まる場所だったようだ。

 十字路から広い道を西に向かう。少し行くと左手に大きな工場のような建物がある。「奥清水 高橋酒造店」の看板がかかり、「笑顔清水」の案内板もある。その前を通り過ぎると大きな水路がある。「諏訪神社」の裏手を流れる「御伊勢堂川」の上流のようだ。酒造店のすぐ北側の水路沿いにあぜ道があるので、その道を通って帰ることにする。

 きれいに草刈りされた水路沿いの道は、少し行くと水路からやや離れ草も茫々になるが、仕方がないのでそのまま進む。途中振り返ってカメラを向ける。

📷008:「宝門清水」の一角2

 

 右奥の大きな建物が酒造店、中央の木立の脇からあぜ道に入ってきたところ。右端に見える赤い構造物は、流れてきたゴミや草などを回収するためのもので、「諏訪神社」裏の遊水地に通じる水路ををきれいに保つ役目を果たしているのだろう。

 この構築物のすぐ向こうで水路の右側に渡り、右手の畑の縁を歩いてきたところである。

 この後も、水路に沿ったり離れたりしながら下流に進む。やがて道は、水路沿いにフェンスを連ねた舗装道になり、車を置いた「わくわく広場」のすぐ近くで、スタート直後に歩いた車道と合流する。

📷009:「古屋敷」の一角

 スタートしてすぐ、ここを通ってこの道を見た時、散策道が水路沿いにずっと整備されているものと思い、この道を帰って来ることにした。しかし、先に書いたように、舗装は写真奥の木立の辺りまでで、大半は草に埋もれたあぜ道であった。

 水路の左側は「古屋敷」である。右側は「宝門清水」で、すぐ奥に墓地があって「太桂寺」の境内へ続いている。

(その6に続く)


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