のんびり ハムライフ <アマチュア無線 再開>

▼ ハムライフ <アマチュア無線のアンテナや無線機器など> の忘備録 ▼ パソコンいじり ▼ 日々の出来事

アンテナバラン作成 9:1ununバラン編

2024年03月01日 | アマチュア無線
ununバランの作成
トランシーバー内臓アンテナチューナーにロングワイヤーアンテナをつないで、多くのバンドにQRVできないかと「ununバラン」の作成をしました。

9:1ununの作成
使用材料
・フェライトコア: FAIR RITE 5943003801(FT240#43相当)
・線: AWG18耐熱ビニル線、やや細いAWG20耐熱ビニル線
・測定:アンテナアナライザー ⇒ ununバラン ⇒ 450Ωダミー
・テスト運用:ロングワイヤー=9.1m長(No.1~3)/7.7m長(No4~6)(アンテナ長が異なるのでテスト運用結果は目安)

・回路図


【No.1】
耐熱線をより線状にしてバイファイラ巻き3ターン、2直列=計6ターンにしてケースに重ねて収納


・測定(450ΩダミーロードにてSWRを測定)
1.8~14MHz=1.0、18MHz=1.1、21~28MHz=1.2~1.7、50MHz=3.0以上
・テスト運用(トランシーバー⇒8D-FB⇒ロングワイヤー9.1m長
1.8~21MHzと28MHzはトランシーバー内臓チューナーでマッチングが取れる。
24MHzは出力80W、50MHzは出力20Wあたりまで上げるとマッチングが外れる。

【No.2】
巻き方をW1JRに変更。他はNo.1と同様に耐熱線をより線状にして3ターン、2直列=計6ターンにしてケースに重ねて収納


・測定(450ΩダミーロードにてSWRを測定)
1.8~14MHz=1.0、18MHz=1.2、21~28MHz=1.5~1.7、50MHz=3.0
・テスト運用(ロングワイヤー9.1m長
1.8~28MHzはトランシーバー内臓チューナーでマッチングが取れる。
50MHzはマッチングが取れない。

【No.3】
ケース収納を2連続直列(重ねない)収納
耐熱線をより線状バイファイラ巻き3ターン、これを2連続直列=計6ターンにしてケースに収納


・ 測定(450ΩダミーロードにてSWRを測定)
1.8MHz=1.1、3.5~18MHz=1.0、21~28MHz=1.2~1.4、50MHz=3.0
・テスト運用(ロングワイヤー9.1m長
1.8~50MHz全バンドにおいてトランシーバー内臓チューナーでマッチングが取れる。

【No.4】
コア1個、やや細い耐熱線AWG20を使用、3本の線を平衡(より線にしない)
バイファイラ巻き6ターンにしてケースに収納。


・測定(450ΩダミーロードにてSWRを測定)
1.8MHz~24Hz=1.0、28MHz=1.2、50MHz=2.4
・テスト運用(ロングワイヤー7.7m長
7MHzと14~28MHzにおいてトランシーバー内臓チューナーでマッチングが取れる。
1.8MHz、3.5MHz、10MHzの3バンドはマッチングが取れない。
50MHzは出力30Wあたりまで上げるとマッチングが外れる。

【No.5】
耐熱線を太くAWG18した。他は<No.4>と同じ仕様


・測定(450ΩダミーロードにてSWRを測定)
1.8MHz~18Hz=1.0、21~28MHz=1.1~1.25、50MHz=3.0
・テスト運用(ロングワイヤー7.7m長
<No.4>と同じ結果、7MHzと14~28MHzはOK
1.8MHz、3.5MHz、10MHzの3バンドはマッチングが取れない。
50MHzは細い耐熱線に比べてやや改善したが、出力50Wでマッチングが外れる。

【No.6】
耐熱線を3本を平衡バイファイラ巻き3ターン、2直列=計6ターンにしてケースに重ねて収納


・測定(450ΩダミーロードにてSWRを測定)
1.8MHz=1.1、3.5~18MHz=1.0、21~28MHz=1.1~1.25、50MHz=3.0
・テスト運用(ロングワイヤー7.7m長
1.8MHz、7MHz、14~28MHzにおいてトランシーバー内臓チューナーでマッチングが取れる。
3.5MHz、10MHzは出力40Wあたりまで上げるとマッチングが外れる。
50MHzはマッチングはとれるがSWR値が1.3となる。

今回の結果からバラン作成の要点は
配線を最短にする
・巻き方はW1JRよりバイファイラのほうが数㎝短くできる
・特に入力側の同軸コネクターとコア間は最短にする
線は平衡/密着
・平衡のほうが、より線状にするより数cm短くできる
・平衡のほうが、各々の線がコアに平均して密着する
・巻き線3本は密着させる

テスト運用にて トラブル、原因?
1)ローパワーではチューニングが取れていたのに、出力を上げるとチューニングが外れるバンドがある
⇒▶RF電力の回り込み? ▶電圧給電状態?
2)エレメント側の同軸ケーブルにコモンモードフィルターを取付けると、チューニングができなくなるバンドがある
⇒▶同軸ケーブルに電波が乗りアンテナの一部として働いている?

▶エレメント長、アース(カウンターポイズ)など、多くの要因が複雑に絡み合うので、どのバランが良いかを判断するのは難しいです。
しかし、SWR測定で満足できたNo.4No.5/No.6がエレメント長次第ではいい結果が出るのではと思いました。
 
▶7MHz~28MHzで運用してみました


No.6のバランを使用、FT8(出力20W)、CW(出力100W)で運用
国内QSOには充分です。DXはアジア、USA、南米の局とQSOできました。
手軽にQSYして各バンドにQRVできました。

▶次は4:1ununバランの作成記録です。



この記事についてブログを書く
« アンテナバラン作成 4:1... | トップ | アンテナバラン作成 4:1ununバラン »
最新の画像もっと見る

アマチュア無線」カテゴリの最新記事