昨秋（2024.11）に掲載の『ネックスピーカー リチウムイオン電池交換 その１』の記事を、スマホをいじっているうちに誤って削除してしまいました。
『その１』／『その２』をまとめ、加筆修正して再掲載します。
テレビ音声用に愛用していたネックスピーカーは『シャープ AN-SS2（Red）』です。
約２年で充電してもすぐにバッテリー切れになるので、同型のもの（White）を再度購入しました。
後継機が発売されていますが、この旧型には送信機側に光出力があり、テレビとの相性が良く、音量も安定しているので旧型を探して購入しました。
充電池切れのネックスピーカー(Red）を破棄するのはもったいないので充電池を交換することにしました。その顛末です。
注意！！
充電池にはリチュウムイオン電池が使用されています。
リチウムイオン電池は、発火等の危険があるので取り扱いには細心の注意が必要です。
また、取り外したリチウムイオン電池は、自治体等のルールを確認して処分する必要があります。
今回取り外したリチウムイオン電池は、近隣の家電量販店にてリサイクル回収をしていただきました。
また、充電は目視可能な時間・場所で行っています。
【分解】
- ネックスピーカーに内側にある小さなゴムカバーを外すとネジが見えるので小ドライバーで外す
- カバーを外すと基盤が見え、その下にリチウムイオン（ポリマー）電池が収納されている
- 配線を切断しないように慎重に取り出す
- リチウムイオン電池は左右に収納されているので反対側も同様に作業する
左右に収納されていたリチュウムイオン電池はポリマータイプのもので、
型番： AEC551140 210ｍAh 3.7V（Sharp Corporation）です。
WEB検索してみると同型のもの（Sharpの明記無し）が海外サイトにはありましたが、納期がかなり必要でしたので国内で代替品を探しました。
型番から推測するに幅11ｍｍ、長さ40ｍｍのものでないと収納が難しく、適当なものが見つかりません。
当初は容量の大きいもの（450ｍAh）を選んでいましたが、規格がほぼ同型のほうが回路的に安全と考えて、
型番： 402035 250mAh 3.7V を選びました。
幅20ｍｍ、長さ35ｍｍの大きさですので外付けすることにしました。
▼ここからは自己責任です
先にも記載しましたが、リチウムイオン（ポリマー）電池は取り扱いを間違うと非常に危険です。
取り外し、取付、リード線のプラス・マイナスのショート、リチウムイオン電池の圧迫や損傷、充電中にその場を離れないなど、取り扱いには十分な注意が必要です。
【取り換え】
- 元のリチウムイオン電池を取り外す
リード線のプラスとマイナスがショートしないように別々に切断します
取り外した電池のリード線はプラス・マイナスがショートしないようテープで保護します
作業に熱中してうっかり忘れないよう注意です - 新しく取り付ける電池のリード線を通す穴（1㎜穴2個を左右に計4個）をケースにあけます
- リード線の半田付け
プラス・マイナスがショートしないよう慎重に作業して、接続部を絶縁テープなどでしっかり保護します - 電源スイッチをオンにして動作確認（通常は電池に少し充電されているので通電の確認ができます）
- 元通りに組み立て、外付け電池は両面テープでケースに貼り付けました
【使用開始 数日後に問題発生】
数日して、電源スイッチを強く押しても電源オンにならないケースが頻発するようになりました。
再度分解して、あれこれ触って、最終的に分かったのは
『基板下のバッテリーを取り外したために空間が出来、電源スイッチを押すと基板がしなって下がる』ことが原因でした。
対策として、基板下の空間に小さな木片を入れて支えることで、基板のしなりを抑え、スイッチ押しても基盤が下がらないようにしました。
その後は正常に動作するようになりました。小さい部品はとても微妙ですね。
また、首にかけたり、取り外すときにテンションがかかり、上部の左右のつなぎ目にひび割れができていましたので、テープを巻き補強したうえで、赤布カバーを貼り付けました。
リチウムイオン電池にも赤布カバーを貼り付けました。
最終的な重さは、元のカタログ値が88グラム、充電池を外付け後は93グラムとなり、これまでと大差ない使用感です。
4か月経過した現在、快適に使用中です。
