人気連載コラム～自分らしい医療用かつらの選び方～その1

こんにちは、毛内です。

人気コラムの連載 3回目は

自分らしい医療用かつらの選び方　その1



「生活スタイルに合わせる」
医療用かつらの選び方、前回はタイミングと概略をお伝えしました。
ただ、実際準備するとなると、たくさんの選択肢がある中から何を用意すればいい？と悩みますよね。

そこで今回からは、2回に分けてより具体的に「自分らしい医療用かつら」探しのポイントをお伝えしていきましょう。

第１回目は、いつもの生活スタイルを頭においた選び方を考えてみたいと思います。

ONの時間



仕事、子どもの保育・幼稚園、学校行事、冠婚葬祭などの時間です。

私もそうでしたが、多くの方は治療中であることをなるべくなら知られたくないとおっしゃいます。

そこでセレクトのポイントは、今までの自分に近いヘアスタイルであることと、自然に見える素材感だと思います。

忙しい生活の中では、シャンプーやスタイリングが自分で簡単にできるという事も大切ですね。

オフィシャルな場でかつらと知られない為には、ある程度の品質が必要です。

実際に目で見て、フィッティングし、できれば自然光の中での光沢感もチェックしながら選んでみましょう。


OFFの時間



散歩や、子どもの送り迎え、おやすみの日などです。

仕事などに比べると、そこまでリアル感に気を使わなくても大丈夫です。

上から帽子でカバーすることもできますので、比較的お手頃価格のかつらでも対応できそうです。

仕事で使っているかつらを休ませる為に購入される方もいらっしゃいます。

通販のオシャレなかつら（医療用）、付け毛と帽子、などを取り入れてみてもいいかもしれません。

PHOTO：脱毛時におすすめの帽子は、眉毛が隠れ、襟足まですっぽりカバーしてくれるタイプです。
※医療用でない一般向けファッションウィッグは、髪がある事が前提の製品ですので、時として頭頂部が透けたり、縫い目が当たったりすることがあります。もし購入される時は、実際に試着してみることをおすすめします。


リラックスタイム



一日中家で過ごす日や、就寝タイムです。

ここではかつらは必要ありませんが、脱毛した頭の保護の為に、カバー法を考えてみましょう。

日中は、宅配の方や急な来客にも対応できるように、外でもかぶれるような綿のキャップやオシャレスカーフやバンダナがいいでしょう。

前回お伝えしたように、もみあげが少し覗いていると自然な感じです。

もみあげも脱毛した時は、付け毛を少し覗かせてみてもいいかもしれませんね。

寝るときは、やはり保護の意味で、綿のケア帽子（病院の売店や通販で購入できます）やタオル帽子、バンダナ、大判ハンカチなどがオススメです。肌当たりが優しく、ざぶざぶ洗濯できるものがオススメです。

PHOTO：脱毛時に直接かぶるケア帽子。肌に触れるので、ソフトな綿素材がおすすめです。

これは患者さん支援活動の為に私が手作りしたものです。

まとめ



現代では、仕事、育児、家事など、治療中の女性でもいくつもの顔を持っています。

それぞれの時間、それぞれの価値観に合わせて、いろんな方法で抗がん剤治療の脱毛期間をカバーしていくことができます。

ある時はオシャレ感覚を取り入れたり、いろんな選択肢を活用して、治療期間を快適にご自分らしく過ごしてくださいね！



著者情報 河野こずえ

所属 NPO法人　日本ヘアエピテーゼ協会　本部広報

業種 医療用かつら・ヘアエピテーゼを活用した再現美容、抗がん剤治療前後の髪のケア、再現美容師の育成、患者様向け美容セミナー

名前 河野こずえ

専門 医療用かつら

一言
出版社でファッション雑誌のエディターを経て独立。雑誌や広告のスタイリング、ブランドのコーディネーターなどファッション畑で20年以上働いて来た私が、2003年乳がんに罹患し、治療の副作用で脱毛経験をしてから「女性の外見は服より髪！」と開眼しました。抗がん剤治療中でもいつもの自分らしく、おしゃれも楽しめるよう、医療用かつらに関する知識や活用法をお伝えして行ければと思っています。
どうぞ、よろしくおねがい致します！


NPO法人日本ヘアエピテーゼ協会
http://www.hair-epithese.com/