東京湾要塞写真館        

東京湾要塞地帯に残っている戦争遺跡について撮りためた写真を掲載します。往時の雰囲気を味わっていただければ幸いです。

横須賀軍港水道 水道道標石

2021年03月08日 | 戦争遺跡

横須賀軍港水道は、最初は横須賀近傍の走水から引水していましたが、海軍施設の膨張拡大により度々水不足に陥っていたので、

あらたに神奈川県中央部の中津川から引水することとし、明治45年に工事を開始しました。

これが半原系統です。

大正7年に通水、大正10年に完成しました。半原から横須賀市の逸見まで自然流下式、約53kmの距離です。

戦後は、そのまま横須賀市に引継がれ、永らく横須賀市民の水道として親しまれてきたのですが、上流にできた宮ケ瀬ダムによる水質の悪化のため、平成27年2月廃止となりました。

水道管が引かれた敷地は、横須賀水道道として親しまれ、沿道住民の役に立ってきました。

往時は、道の両側に、海軍水道施設であることを示す標石が規則的に設置されていました。

一辺が20㎝の正四角柱で、海軍の波型マークの下に「海」と刻まれたコンクリート製の立派な標石です。

これらの標石は、戦後撤去されたのですが、幸いにも幾つかは取残され、今でも水道道沿いのあちこちでその姿を見ることが出来ます。

水道が廃止となった現在、これ等の標石は、海軍水道の存在を将来に伝える歴史的資源として保存が望まれます。

標石の詳細は下記のページをご参照ください。

http://tokyowanyosai.com/sub/kai/suihan.html

 

 

 

 

 



 



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