東京湾要塞写真館        

東京湾要塞地帯に残っている戦争遺跡について撮りためた写真を掲載します。往時の雰囲気を味わっていただければ幸いです。

東京湾要塞地帯標

2016年01月21日 | 戦争遺跡


この石柱、東京湾要塞地帯の第一区地帯標です。

明治32年7月に制定された要塞地帯法により、要塞地帯の区域を表示するために設置された標識の一つで、御影石製の石柱です。海軍が昭和16年7月30日に建設したものです。

要塞地帯は3区まで区分されていて、
第一区とは、陸・海軍の防御営造物の突出部から250間(約450m)以内のことを言います。

要は、軍事機密を守るための法律で、要塞地帯内では、写真撮影やスケッチ、土地形状の変更や木々の伐採、漁業などが制限されていて、市民生活に大きな支障がありました。

この石柱は、戦後、土止めとして使われていたものを移設したものです。

また、刻字に赤が入っていますが、これも移設後に目立つようにしたものと思われます。

撮影場所は、館山市の笠名です。