東京湾要塞写真館        

東京湾要塞地帯に残っている戦争遺跡について撮りためた写真を掲載します。往時の雰囲気を味わっていただければ幸いです。

赤山地下壕

2014年08月19日 | 戦争遺跡

館山市を代表する戦争遺跡として有名な館山市の赤山地下壕です。


館山市教育委員会が公開しているもので、大戦末期に作られた館山海軍航空隊の地下壕と言われています。

総延長が約1.6kmの大規模地下壕で、その一部が公開されています。
公開区域には照明が付いていますが、一部暗い箇所もあり、懐中電灯を借りて入ります。

写真はコンクリート巻き立てですが、ほとんど素掘りで、内部は乾燥していて環境はよさそうです。

入壕には200円が必要です。

戦争遺跡の宝庫である三浦半島にはこのような壕は数多く存在しますが、いずれも闇の中です。








第27震洋隊、震洋艇格納壕

2014年08月09日 | 戦争遺跡


震洋とは、大戦末期に実用化された特攻用モーターボートです。

つまり、特攻機のようにモーターボートに爆弾を積んで、そのまま敵艦船に突入するという、いわば海の特攻隊です。

ベニヤ製でトヨタ製のエンジンを搭載、船首に250kgの爆薬を装備し、約20ノットで走行しました。

フィリピン、台湾、小笠原、沖縄など日本の周辺の島々のほか、全国の米軍上陸予想地点に多くの基地が建設されました。

第27震洋隊は、第11突撃隊に所属する部隊で、昭和20年5月1日に小網代基地に進出しました。三浦半島では他には江奈湾に第56震洋隊が配置されました。


震洋艇は空襲を避けるために横穴を掘って格納され、格納壕は幅3m高さ2.5m奥行が30m弱、4隻づつ台車に載せて格納されていたようです。

小網代基地跡には現在も、数多くの格納壕が現存し、その歴史を伝えています。

多くの方にこの事実を知っていただきたいと思います。