きんえんSwitter

医者の心の目で日々を綴ります

プラセボ効果とノセボ効果

2022年03月07日 | ヘルスリテラシー
プラセボとか、プラセボ効果という言葉を聞いたことがある方、多いと思います。

プラセボ(placebo)とは、本物の薬と見分けがつかないようにした偽薬(ニセ薬)のことです。
有効成分が入っていない偽薬を使っても、人によっては薬としての効果が表れる場合があり、これをプラセボ効果といいます。

プラセボは、薬の効果を確かめるための臨床試験(二重盲検比較試験)で使われます。
薬というのは、このような大規模臨床試験を経て、多くの患者さんに安定した高い効果が得られるように開発されています。

一方、ノセボ効果(nocebo effect)という現象もあります。

プラセボ効果の逆です。
ニセ薬を使って、本来出るはずのない副作用(有害作用)が出ることです。

プラセボ効果は薬の効果を期待する気持ち、ニセボ効果は副作用を心配する気持ちに由来します。
いずれも「思いこみ」によるものなので、人によって大きな差があります。
人間がネズミなどの実験動物と大きく違うところですね。

そういう人間らしさは、ポジティブにとらえたいですね。

薬や美容クリームなどは、「効果があるはず!」と信じ、念じながら使いましょう。

そして今、最も信じて、念じたいこと・・・

戦争はまもなく終わるはず!

核戦争なんて愚かなことはしないはず!

世界中の人たちが潜在意識に働きかけることが大切だと思うんです。

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