著者:速水敏彦氏 講談社現代新書
書店に足を運ぶ人なら誰しも目にしているでしょう。
読むようになった動機は勿論、ここ何年か疑問に思っていたというか
むしろ常に激高気味にこういう現象を不快に捉えていたというべきかなぁー。
家を一歩出れば、道端でも駅周辺でも会社でも!つまりタイトルの若者?
だけに限らないんですね。
この本、小生思うにかなりの図星!ですな。

速水先生がかなりの分析力で、常日頃の現象に同感な者はすべてに説得力のある
納得させられる内容ですね。
他人の幸せを喜ばない。他人の不幸を喜ぶ。
こういう、人として非常にまずい状態に陥っているという事。
他人に何かいい事があると「よかったなー」と素直に心から
出てこない。ましてや、そんな事を思うやつは単純馬鹿だとでも言いたげ。
これでは 末広がりに全ての物事が発展的に広がってゆかないですな。
「三丁目の夕日」のように屈託ない生活を送り、疑心暗鬼な生活を過ごして
こなかった中高年までも同じような現象ですなぁ。
「勝ち組」「負け組」?・・あって良いのではないですか?フェアーに戦った
結果ならば。・・・・と全く無責任な御仁が決定的に拍車をかけましたな。
それを言うならスポーツに限って言いなさいと・・。
反面、学校では運動会で(特に中学、高校)フェアーな順位のつくようには
してないですね。うやむやになるようにしていますね。
それでいて勝ち組、負け組・・あなたはどっち?とあおる。
これでは(幸せは一定量)と暗示にかけているのと一緒ではないでしょうかねぇ。
自分が負け組だなんて思われたくなくて人心が乱れまくっているのですよ。
そもそもスポーツやマネーゲームならまだしも
人生に於いて勝ち負けなんてないんですな。
どれだけ心豊かに生きたか。その人の生き様が問題なんですよ。
忘れている?知らない?そんなこと考えた事ない・・?