１３日
爺メの部屋に干された薄汚れ疲れ果てたた洗濯物が、躑躅の見事さと対比して老人ホーム感、ピッタシだなぁ。
あまりの無聊に手元の本をパラパラ読んでいたら、こんな七言絶句が目に入った。
不学仙兮不学仏（ベンキョウナンカダッキライ）
無所見又無所述（トジコモリダッテオツナモノヨ）
一生飲酒終無銭（サケトオンナデスッカラカン）
人生五十人事畢（セケンサマトハエンキリダァ）
江戸期の儒家で亀田鵬斎という人の作らしい。甚く感ずるところのあった爺メ、再度読み直して敢えて浅学菲才を恥じることなくカッコ内程度のことと理解した。向島百花園の入り口に鵬斎書の石碑がたっているそうな。勤務先に近かった関係で幾度か訪ねているが、同行女人の顔色ばかり窺っていたから薄汚れた石碑なんか気付きもしなかったぜ。百花園に行こ！行こ！
