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『漁港の肉子ちゃん』感想!明石家さんまプロデュースのアニメ映画

映画『漁港の肉子ちゃん』(2021年6月11日公開)あらすじ・ネタバレ感想。
西加奈子さんの同名ベストセラー小説を明石家さんまさんが企画・プロデュースしたアニメ映画です。
Eテレで放送していたので見てみました。


『漁港の肉子ちゃん』 



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『漁港の肉子ちゃん』あらすじ・ネタバレ感想




『漁港の肉子ちゃん』について 

明石家さんまさんのテレビ番組『さんまのまんま』に西加奈子さんが出演された際、『漁港の肉子ちゃん』の映像化を熱望していると発言されたことがきっかけで、吉本興業を通じて西さんから映像化権を取得されたのだとか。
何でも言ってみるものですね。
2017年にアニメ化が決定。
STUDIO 4℃が制作しています。


木村さんちのCocomiさんや大竹しのぶさん、マツコ・デラックスさん、プロの声優さんは花江夏樹さんや下野紘さんがお声を担当されています。


■原作:西加奈子
■監督:渡辺歩
■脚本:大島里美
■アニメーション制作:STUDIO 4℃
■エンディングテーマ:GReeeeN『たけてん』
■企画・プロデュース:明石家さんま



『漁港の肉子ちゃん』登場人物 

●肉子ちゃん(声:大竹しのぶ)
 38歳。関西の下町生まれで関西弁を話す
 太っていて不細工、男に騙されやすい
 北の町の焼き肉屋[うをがし]勤務

●キクコ(声:Cocomi)
 肉子ちゃんとは似ても似つかない細身の娘
 性格も母親とは真逆
 読書好き

●二宮(声:花江夏樹)
 キクコの同級生
 自分の意思とは関係なく顔が動いてしまう

●サッサン(声:中村育二)
 [うをがし]の大将

●マリア(声:石井いづみ)
 キクコの友達
 一時、喧嘩別れしてしまう
●ヤモリとトカゲ、同級生の松本(声:下野紘)
●金本(声:本村玲奈)

●みう(声:吉岡里帆)
 若かりし頃の肉子の親友

●ゼンジ、ゲスト、屋台の店主、じいいさん(声:山西惇)
●水族館のおじさん、受付ロボット、あやしい店の係(声:八十田勇一)
●ネコ、女将、先生、お客(声:ゆりやんレトリィバァ)
●フラワーロック、鳥居、アナウンサー(声:岩井ジョニ男)
●先生、お客(声:オラキオ)
●カエル、猿、ミュージカン(声:チャンス大城)
●ディーラー、苦学生、お客(声:Yes!アキト)
●霊媒師のダリシア(声:マツコ・デラックス)
●穂積(声:植野瑚子)
●リサ(声:原口紗綾)
●ペンギン、ゼンジの姪(声:稲垣来泉)
●カモメ、運動会アナ(声:滝沢カレン)
●セミ(声:宮迫博之)

●明石家さんま



『漁港の肉子ちゃん』あらすじ 

太っていて不細工で、ついでにファッションセンス皆無の肉子ちゃんは、ビックリするほどお人好しで惚れっぽい。
肉子ちゃんは、ダメ男に失恋する度に娘のキクコを連れて各地を転々とします。
そして3年前、蒸発した男を追いかけて北の町に辿り着いた肉子ちゃんは、漁港にある焼き肉屋[うをがし]の店主・サッサンと出会います。
サッサンは肉子ちゃんを[うをがし]に雇い入れ、お腹を壊さないことを条件に、所有している小さな漁船に肉子ちゃんとキクコを安く住まわせてくれます。


11歳になったキクコは思春期を迎え、お友達との関係や母親の肉子ちゃんとの不安定な暮らしに頭を悩ませるようになります。
肉子ちゃんが恋に走り失恋したら、せっかく馴染んだ漁港の暮らしを捨て、引っ越さなくてはならかいかもしれません。
キクコは土地を離れることを考えると不安になるのです。
それに、キクコは最近、同級生の男子・二宮のことが気になっていて……。



『漁港の肉子ちゃん』ネタバレ感想 

『漁港の肉子ちゃん』のことを、私は全く知りませんでした。
明石家さんまさんがプロデュースしていたのですね。
そのせいか、プロの声優さん以外はさんまさんと繋がりが濃い方がキャスティングされている気がします。


二宮役の花江夏樹さんは、『鬼滅の刃』の竈門炭治郎役で有名ですね。
今回演じられた二宮の声は、いつもの前向きで困難に立ち向かう熱い少年の声、という印象とは違って少しザラついた感じだったのが新鮮でした。
木村さんちのCocomiさんは主人公のキクコ役がフレッシュでした。
Cocomiさんは『鬼滅』ファンだったので、花江夏樹さんと下野紘さんと共演できて良かったのではないでしょうか?
後で様々な方面からいろいろ言われたようですが、普通にオタクっぽい女子だよぉと思えば許せる気がするのですがねぇ。
親が有名すぎて苦労しますね。


さて、親が強烈すぎて苦労することに関してはキクコも同じ。
不細工でちょっとお馬鹿なお母さんと、美人でスタイルが良くて頭も悪くないキクコは「似てない」と注目されます。
読書好きのキクコは小学5年生でサリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』をランドセルに入れて持ち歩いています。
正直、サリンジャーがあまり好きでない私は、小5であれを理解できるのだろうか、いや、万が一にも理解できたらそれはそれで問題ではないかと複雑な気持ちで見ていました。


ある日、キクコは強烈なお腹の痛みで目を覚まします。
船に住まわせてもらえる条件は「お腹を壊さないこと」です。
キクコの頭にはその条件が浮かび、必死にお腹の痛みをこらえます。
実は盲腸でした。
サッサンは、病室でキクコに遠慮をしなくていいんだと話します。
まるで家族のように心を配ってくれるサッサンの温かい言葉に泣けます。


でも、キクコにはその条件以外にも肉子ちゃんに正直にお腹が痛いと言えない後ろめたさがありました。
さんざん「似てない」と言われれば薄々気づきますよね?
キクコは育ててくれた肉子ちゃんの足手まといにならないよう、迷惑をかけないよう、気を張っていたのです。
大人になるとすっかり忘れてしまいますが、子供の世界も複雑で様々な困難があり、子供なりに戦っているのです。
子供は大人が思うより馬鹿ではないし、強かでもあるのです。


思ったよりちゃんとした作品でした。
でも、肉子ちゃんのキャラの表現の仕方に合わない人はいるでしょうね。
最後の場面はお約束。
テレビの画面にはさんまさんが映っていました。

☆。・:*:☆。・:*:☆。・:*:☆。・:*:

ご訪問ありがとうございました(*´∀`)♪

コメント一覧

tataraworks-lynx50
ヌマンタ様、コメントありがとうございます。
なるほど、それは良い情報をいただきました!
海の近くに行ったらお店をチェックしなくちゃ、ですね(^~^)
さて、肉子ちゃんは奔放な女性で、いろいろ思う所はあるのですが、アニメなので見やすい感じに作られていました。
キャラ的に不快に思う方もいるかもしれませんね。
二宮という少年も人によっては凄く苦手なキャラだと思うので、賛否両論分かれる所です。
さんまさん、よく制作しようと思ったな、と思います。
ヌマンタ
こんな作品があったのですね、読んでみたいです。余談ですが、漁師の方って美味い魚を食べ馴れているので、陸の上では肉を食べたがります。なので漁港近くの焼肉屋は舌の肥えた漁師相手なので、良い肉を出す店が少なくないんですよ。A4,A5クラスの肉が珍しくないから凄いです。

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