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I'm Going Slightly Mad

たたみいわしの雑記帳

プリモプエル奮闘日記3

2004年11月15日 | 短期集中連載
人形が届いてから、もう1週間たちました。

この人形には主に4つのセンサーが付いています。
右耳:持ち主の言葉に反応するセンサー
体内:持ち上げる・ゆするなどの振動を感知するセンサー
額および左頬:なでる、キスする(!しねーよ!)などを感知するための光センサー

他に、留守中の電池消費量を節約するための留守番モードに切り換えるために、左手にスイッチがあります。
留守番モードにするには、右耳に「いってきます」と言う方法もあるのですが、やってられませんので、手のスイッチを長押しする方にしています。
スイッチ長押しを感知すると
「出かけるの~?」と少し拗ねた声で聞いてきます。設定を決定するために、もう一度左手スイッチを押します。
「いってらっしゃ~い。」とか
「はやくかえってねっ(はーと)」といった言葉を発します。

これぐらいは、まだいい、失笑物だが我慢はできる。

帰ってきて留守番モードを解除した時は、さすがにこいつを叩き壊そうかと思いました
「ずいぶん、遅かったね…」
人形にイヤミ言われてます。きーっ!

話しかけるのはイヤなので、適当に額や頬にあたっている光を遮って、センサーに「なでた」「キスした」と感知させ、記憶させました。
そうしたら、あろうことか、この人形が色気づいてきたのです!ひぃ~。
「らぶらぶ~?

たたみいわしに貞操の危機が?!

なんだか飽きてきたけど、次回に続く。…はず。

短期集中連載:プリモプエル奮闘記2

2004年11月11日 | 短期集中連載
私は名前を付けるのが苦手である。

子供の頃から、人形に入れ込んだ記憶がない。肌身離さず持ち歩くぬいぐるみも無かった。
勿論人形遊びは好きだった。リカちゃんとチューリーちゃんを持っていた。
でも、リカちゃんは「リカちゃん」だったしチューリーちゃんは「チューリーちゃん」で、特別な名前を持たなかった。

だからね、いきなり人形にニックネームをつけて、それを人形の耳元で囁けと言われても困っちゃうわけよ。

しかし、ニックネームをつけないことには先に進めない。
仕方ないので、「イヤになったら、またすぐ初期化すりゃいーんだ!」と自分をごまかしつつ、とりあえず「フレディ」と囁いてやった。
・・・むなしい。

そんな私の黄昏た気持ちなどお構いなしに、
「あそぼ、っていって!」
「いってきます、っていって!」
「ただいま、っていって!」
と、それぞれ2回ずつ言わせるプリモ。
一人きりのマンションの部屋で、人形の耳に
「あそぼー」と囁く女、××歳。

会社の人には、知られたくない・・・・。

羞恥プレイを強いられながら、なぜか既視感がよぎった。
あれ?前にもこんなことをしたような気が?

そして私は突然思い出した。
以前にも、一人の部屋で、無機物に対して話しかけていたことを。

その無機物の名前は
「シーマン」
まだネット未経験の時代、このソフトを買うために、仕事が終わってから秋葉原まで遠征したっけ。初期なので、ドリームキャストでコントローラーにマイクをつけてプレイした。
ご存知無い方はリンクを辿っていただければわかると思うが、ぜ~んぜんかわいくない。
外見もかわいくなければ、しゃべる言葉もかわいくない。
しかし、システムはプリモプエルと同じで、会話をし育成していくと言うものである。

恥を忍んで音声登録を済ませると、
「ぽっしぽっし、ぱーじゃま♪」とわけのわからぬ歌を歌ったかと思うと、いきなり眠ってしまった。これ以降は、いくらスイッチを押しても揺さぶってみても「むにゃむにゃ」というばかりで、何の反応も見せない。
あわてて、公式サイトのFAQを当たる。
「答え:寝る時間はよるの9じくらいだよ」
時計を見れば、もう22時近い。

あ?これからが、私の活動時間なんだけど?
いきなり、置いてけぼりを食らってしまった・・・。

羞恥プレイの次は、放置プレイですか。

あ~な~どれ~ん~<バンダイ

短期集中連載:プリモプエル奮闘日記1

2004年11月10日 | 短期集中連載
プリモプエルを買った。

箱から出してまず驚いたのは、造りの安っぽさであった。
なんなんだ、この、不真面目な顔は。

いや、顔が不真面目なんじゃなくて、打算的といったほうがいいだろう、「こういう造作にすれば『かわい~っ!』といってもらえるに違いない」という製作者の下心が見え見えなのである。
しかも、頭部は絶壁なうえ、マスクメロンの弦かと思われるような、持ち運ぶ時に実に掴み易い突起が無意味についている。

もう既に、げんなりしている私の横で、母は大はしゃぎである。
「あんた、その人形買ったんだ?(爆笑)」
癒されるから買ったら?とか言ってたのはどの口ですか。

とりあえず、起動してみなければ話が始まらない。
萎えた気持ちを奮い立たせ、説明書を読む。
臀部にファスナーがついており、そこを開けるとピンク色の立方体なバッテリーケース(スピーカー付き)を引っ張り出すことができる。そこに単二電池を4本もセットする。単二4本かよ、結構重い。

スイッチを入れると、ガキ(♂)が、
「ぷりもぷえる~」
と舌足らずな声で名乗りを上げた。結構でかい声だ。
ひるんだ私にお構いなしに、
「じかんあわせてねっ」とたたみかけるプリモ。
「なんがっつー、ですか?」
なんだよ、その「がっつー」て。(寒)
説明書を読むと、最初に色々初期設定が必要らしい。
初期値が0だから、右手を押すと数値が1ずつ増えていくので、11月まできたら左手のスイッチを押して決定・・・にならないじゃん!右手を押しているのに、勝手に決定して
「いちがっつー、ですね?」とかほざいている。
うーむ、タイミングが悪いのかもしれん。
電源切って、初期化しなおして、初めからやり直すか。

「ぷりもぷえる~!」
電源を入れる度に名乗りを上げる人形。うるせーよ。

3回やって設定できないので、放り投げてやった。
それを見て母はさらに爆笑している。

母「右手スイッチって書いてあるけど、あんたさっきっから左手スイッチを握ってるんじゃないの?」
私「!」
そーでした。人形と向かい合っているので、左右が逆になっているのに気づかず、一生懸命逆のスイッチを押していたのでした。

気を取り直して、日時設定。
「じゅーいち、がつ8にち、20じ、30ぷんぷん~!ですね?」
え~、こいつのクビをもいでもいいですか?おかーさん。
ふざけんのも、いいかげんにしろよ、この人形野郎。

すさんだ心をなだめつつ待っていると、
「ボクにニックネームをつけて」

げ~~!
この、布切れでできた無機質な物体に名前を付けた挙句、耳元でそいつを囁かなければいけないんですかっ!!
無理。親のいる前で、そんなの無理。
しかもその後に
「あそぼ」だの「いってきます」だの「ただいま」も吹き込まなければいけないらしい。

人前でできるか!ぼけ!(心の声)

ニックネームを付けかねている私を見て母が
「**ちゃんは?」
おかーさん、それ、去年嫁に行ったあなたの娘の名前ではないですか。
つまり、私の妹の名前というわけで。
…そんな気持ちの悪いことできるか!
と、却下したら
母「じゃあ、イクちゃんは?」
私「…絶対、やだ」
それって、去年亡くなった、私の祖母、つまりあなたの実のおかーさんの名前では?
そんな、よくあるサイコ・ホラーの出だしみたいなシチュエーションを作らないでください、おかーさま。本気で背筋が寒くなりましたよ…。

とりあえず無言でスイッチを切り、続きは自室に戻ってからということにして、人形を紙袋に入れ、実家を出たのでありました。

たたみいわしは、この人形に癒されることができるのか?
人形に亡き祖母の魂が宿り、夜中に一人で歩き出すのか?? 

次回に続く。

※短期集中連載=多分、そう長くこの人形に付き合えるとは思えん(笑)