I'm Going Slightly Mad

たたみいわしの雑記帳

『背信』  ロバート・B.パーカー

2004年12月31日 | 
新刊が出ました~。
もう誰も「私はハードカバーは買わない主義なの」と言っても、信じてくれまい。
読んでしまいました。

作中では、スペンサーも恋人のスーザンもよくお酒を飲みます。
スペンサーは一人でビール。
スーザンはビールは飲まないみたいで、水代わりのようにワイン。
ワインの銘柄について触れられることは、ビールの銘柄ほどはないような印象です。
スーザンがワインを飲んでいるシーンでも「リースリングを一口」などの、あっさりした書き方が多いような気がします。
それに比べて、ビールは必ず銘柄が出てきますね。

今回はBLUE MOON BELGIAN WHITE ALE
早速調べてみた所、ベルギーを謳っているものの、生産国はアメりカだそうです。
製法が伝統的なベルギー製法なんだそうです。
味の方はというと、「ほろ苦さがある」「癖がなくてどんどん飲める」と評価が分かれていますが、スペンサーのROLLING ROCK好きを考えると、このエールも「癖がない」部類になるんじゃないでしょうか?
ただROLLING ROCKと違う所は、風味付けにコリアンダーとオレンジの皮が使われているそうです。
ビールにフルーツが入っていると聞くと、途端に飲む気が薄れる私。
以前、フランボワーズ(だったかな?なんかの甘ずっぱい木の実)味のビールで酷い目にあって以来、果物入りはちょっと苦手なのです。
販売元はクアーズらしいので、機会があったら試してみようかな…(及び腰)

さて、ビールにもっぱら目が行きがちですが、最近シャンパンが気になりだしている私、今回出てくるシャンパンにも注意していたんです。
が!本作には1度もシャンパンが出てきません。(多分)
そこで、以前はよく出てきた「クリュッグ」というシャンパン。
ちょっと飲んでみたいなぁ、と調べてみたところ、これが、かな~りイイお値段なのにびっくりしました。
Queenの「KILLER QUEEN」で有名(?)なモエ・エシャンドンが安売り酒店で3,000~5,000円、ヴーヴ・クリコのイエロー・ラベルならデパートでだって5,000円程度なのに、クリュッグときたら、ネットの最安値でも15,000円付近!たっけ~~~!!
好きな小説やアーチスト関連のものなら、何でも食べてみたい私も、さすがにこのお値段では手が出ません。この価格がクリュッグの中で中程度のランクなら、お正月のお祝い用にと清水の舞台から飛び降りる覚悟もできようものですが、この値段で最低ランクでは・・・。(涙)

レストランで「美味しい!」と思ったワインの銘柄を控えておいて、自分で探して飲んでみても、レストランで飲んだ時ほど美味しいと思ったことがありません。だから、きっとこのクリュッグも、家で飲んでも大して美味しくないに違いない!そういうことにします。(笑)
まぁ、こちらも、ご縁があったらお会いしましょう、ってことで。

『背信』



『囚人同盟』 デニス・リーマン

2004年10月02日 | 

この本を買ったのって何年前だろう…。
奥付を見ると「1999年1月5日6版発行」ってなってるから、それ以降だとは推測できるんだけど。何かの書評を見て興味を持ったんだと思うんだけど、何年も読まずにいたんだね。

作者は現役の服役囚で、武装強盗などにより50年以上の禁固刑を受けている人らしいです。で、物語の舞台も刑務所。ありがちな設定、ご都合主義と紙一重の展開ながら、読了後には少なからず爽快感があります。
お勧めしますけど、全591頁なので本としては厚めです。

海外の作品を読んでいていつも驚かされることは、登場人物が詩や小説の引用をしばしば行い、またそれを聞いた相手がその出典を知っているということです。
自分自身を振り返って、そんな風に「自分も相手も知っているような引用」って何だろうと思うと、古典の授業で覚えさせられた「春はあけぼの」とか「祇園精舎の鐘の声」くらいしかないですよ。詩なんていったらマザーグースくらい…って、日本としては有名じゃないしなぁ。
あ!
「赤城の山も今宵限り」とか??(違

『忍び寄る牙』 ロバート・B・パーカー

2004年09月24日 | 

警察署長ジェッシィ・ストーンの2作目です。
おなじみ菊池光さんの翻訳なんですが、
ジェッシィの口調がスペンサーそっくりなんですよ。
「~なのだ。」とかね。
そのため、ジェッシィもスペンサーと同年代か
少し若いくらいかと勝手に思い込んでしまっていました。
50代半ば位かなって。

んが、話の途中で、彼が実は35歳であることが判明。

若っ!!(汗)
自分の周りの35歳を思い浮かべると…。
いやいや、そりゃーLAで殺人課の刑事をやってた人と比べちゃ悪いとは思うけどもさ。
ジェッシィが35歳なら、知り合いのI君(35)は中学生並み。
あー、酒に弱くて酒で問題を起こしたところだけはおんなじか。
35歳の体力なら、元妻のみならず、自分の町の女性(複数)とやりまくっても
部下からもらったビタミン剤なんか必要なかろう。
スペンサー御大だって絶倫なんだもんね。
しかしな、35歳独身だからって、1作の中で警察署長が町の女性2人と親密になっても大丈夫なのか?
信用失墜行為にならんのか??
アメリカって不思議。(笑)
『忍び寄る牙』 ロバート・B・パーカー
※今回購入したのは、最近出た文庫版の方です。