キリン・御殿場蒸留所のシングルモルト、ブレンダーズチョイスをいただきます。
東京ブログでは散々(?)、「キリンはウイスキーのやる気がない」と言っていますが、
こんな隠し銘柄があることをご存知の方は結構なウイスキー好き。
直販サイト「DRINX」で販売されている、こだわりのシングルモルトです。
「Blender's choice」はシングルモルト、シングルグレーンの2種類から成り、
年数表記こそノンエイジではありますが、ノンチル、アルコール46%で
500mlで5400円のプレミアムなお値段。
シングルグレーンはWWAでベストグレーンを受賞しています。
山崎、白州の12年に近い価格ですが、価格に見合う味わいなのでしょうか。
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濃密な果実香ですが、今までとは違う香りですね。
何かなと考えていたところ、公式のテイスティングノートに
カリンの文字が。そうだ、カリンの香りですね。
さらに洋梨、蜂蜜、レーズン。
トワイスアップにすると、麦汁らしい甘い香りを存分に楽しめる。
口当たりは柔らかく、甘みを伴う。程なくしてオークが香り立つ。
微かに渋み、ピートはほとんど感じられない。
ボディはミディアム。ノンエイジですが、奥深く、繊細。
余韻に向かっては上述の果実香、木樽。
スッと抜けていきますが、最後に滞留する甘み。
20周年ピュアモルトといい、こちらといい、キリンのモルトには自力があります。
しかしながら量が十分でないのか、通常ラインナップにシングルモルトはなく、
こういった限定品でしか、本当の実力を知ることができません。
ジャパニーズウイスキーブームでも一歩遅れを取った感のあるキリン。
これだけのシングルモルトを造るだけの自力はあるだけに、さらにもどかしい。
当ブログでは今後も期待を込めて、キリンのウイスキーを「口撃」していき、
実力を存分に発揮してくれる銘柄の登場を待ちたいと思っています!笑
香りA- 風味B+ 厚みB 余韻B C/P B- 総合B+
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