キリン唯一にして蒸留所限定のピュアモルトウイスキーです。
御殿場蒸留所についてはもう書いてしまったので早速商品紹介に行きましょう。
御殿場蒸留所の開業20周年を記念して、1993年に作られたピュアモルトです。
40周年記念ではシングルグレーンが作られており、こちらも蒸留所で入手可能。
瓶はロバートブラウン(オリジナル、スペシャルブレンド)の流用です。
同価格帯の国産ウイスキーの中では好きなボトルデザインですね。
通常の単式蒸留モルトの他、連続蒸留機で蒸留したモルトを使用しているため、
シングルモルトではなくピュアモルトなんだとか。
連続蒸留機を使ったモルトといえばニッカのオールモルトとモルトクラブ。
それと宮城県限定品「伊達」が以前このタイプでした(現行はグレーンも含まれる)。
ニッカはブレンデッドにカテゴライズしています。その辺の区切りは曖昧なんですね。
あと、キリンは確かスコッチモルトをロバートブラウン用に輸入しているはずですが、
そっちはヴァッティングしてないんでしょうか。
御殿場で聞いてこなかったので、ご存知の方いましたらご教示願います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/6a/f074282742046bef9bbd9b6d0b89eee8.jpg)
爽やかというよりも濃ゆい果実香が印象的。
100%のりんごやパイナップルジュースを思い起こさせます。
加水して伸びるというよりは初めから力強く、加水しても負けない感じです。
開栓から時間が経つと、エステリーさも出てきます。
口に含んでからも引き続きフルーティな香りが長持ちするのも好印象。
モルトの甘みと、軽めのピート感。ボディはミディアムくらいでしょうか。
アルコールの刺激はそれほどでなく、飲みやすい。飲み応えもまずまず。
あまり割り負けしないのでハイボールでいただいても悪くはありません。
しかし、それ以上に濃厚な果実香をゆっくり味わいたいですね。
余韻は穏やかですが長めで、モルト感と甘さが口の中を暖めてくれます。
柔らかめのビターも、後を引きますね。
蒸留所限定価格を踏まえれば、3000円というのはなかなか悪くないですね。
というかこれ市販してください。笑
キリンのポテンシャルを感じる、オススメの1本です。市販してください(2回目)。
【更新】他の銘柄との比較で、やや評価を下げましたが、実力は確か。
竹鶴NAより少し上の3000円という価格は高評価で、ジャパニーズモルトでは
今一番、CPの良い銘柄なのではないでしょうか。
キリンの独自色を感じられる、面白い1本。
香りB+ 風味B+ 厚みB 余韻B C/P B+ 総合B+
![](http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1908_1.gif)
「富士御殿場蒸溜所20周年ピュアモルト」はまだ飲んでいませんが、やはり3000円台で買えるウイスキーということで非常に気になっています。20代の懐ではなかなか高級なウイスキーばかり飲むというわけにはいかないので(笑)barで見かけたら飲んでみます。ただbarにもあまりないんですよね。
余談ですが、以前、蒸溜所見学の記事のコメントで話題に出た「シングルグレーン25年」を先日参加した東京barショーで試飲してきました。口当たりが非常になめらかで飲みやすいウイスキーでした。おすすめいただき、ありがとうございます。
グレーンウイスキーはサイレントスピリッツと呼ばれているらしいですが、キリンを含め、サントリーにしろニッカにしろ、かなり個性的な商品を作られているように感じます。今後グレーンもサイレントスピリッツと呼ばれることが少なくなっていくかもしれませんね。
コメントありがとうございます。
サイレントスピリッツ、確かによく言われますね。
グレーンにもヘビータイプからライトタイプまであるようで、おそらく細かく使い分けがされているのではないでしょうか。
また、どこかで単式のポットスチルにてグレーンを製造しているところがあるらしく(サントリー?)、
一括りにできない面白さがありそうですね。
ご指摘ありがとうございます。
以下のコメント欄では紹介しておりましたが、記事ではしてませんでした。
失礼いたしました。
http://blog.goo.ne.jp/tastywhisky/e/0b3b9964256f3fa98e570ce5b39a869e#comment-list
今後とも当ブログをよろしくお願いします。