強烈なピートが特徴のアイラモルト、アードベッグをいただきます。
アイラ島の南東、カリラのほぼ真南にあるアードベッグ蒸留所は、1815年設立。
長らく経営が不安定で、数度の閉鎖、再開を経て
80年代に長期閉鎖されてしまいましたが、97年にグレンモーレンジ傘下にて再開。
アイラでもトップクラスの麦芽フェノール値を誇り、ファンも多い銘柄です。
バランタインになくてはならないモルトでもありますね。
現行10年がリリースされるまでの復興の過程「Peaty path」シリーズが何とも粋で、
2003年「Very young ARDBEG for discussion」(5年?)
2004年「Very young」(6年)
2006年「Still young」(8年)
2007年「Almost there」(9年)
2008年「Renaissance」(10年)
と、5本のオフィシャルボトルをリリースし、
消費者と共に復興(ルネサンス)の道を確認しながら歩んできました。
「これの熟成品が新しいアードベッグだ、存分に語らってくれ」とでも言いましょうか。
オフィシャルの年数表記銘柄は10年のみですが、2017年に再稼働20周年を迎え、
翌18年あたりでの長熟品のリリースも期待されます。
今回はスタンダードなオフィシャル10年をレビュー。
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注いでみると、驚くほど液色が淡い。
今までレビューした銘柄で最も薄い色をしています。
淡い液色に騙されてはいけません。
グラスに鼻を当てると、強烈なピート香が襲ってきます。
ローストしたコーヒー豆のような香ばしさと、焼けた土の匂い。
ボディの重厚感はそこまで感じられないものの、
スモーキーフレーバーが口から鼻まで充満し、満足感は十分に得られる。
ラフロイグと比較すると、潮の香りと微かな甘さが感じられるラフロイグに対し、
アードベッグはピート香の一点突破。シンプルにピートを楽しめます。
暑い季節はハイボールで、涼しくなってきたらゆっくりとロックやストレートで。
その強烈な個性は、あらゆる飲み方で消えることはありません。
香りB+ 風味A 厚みB 余韻A- C/P B+ 総合B+
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