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アードベッグ TEN (10年)

2016-10-02 19:56:33 | Scotch

強烈なピートが特徴のアイラモルト、アードベッグをいただきます。

アイラ島の南東、カリラのほぼ真南にあるアードベッグ蒸留所は、1815年設立。
長らく経営が不安定で、数度の閉鎖、再開を経て
80年代に長期閉鎖されてしまいましたが、97年にグレンモーレンジ傘下にて再開。

アイラでもトップクラスの麦芽フェノール値を誇り、ファンも多い銘柄です。
バランタインになくてはならないモルトでもありますね。
現行10年がリリースされるまでの復興の過程「Peaty path」シリーズが何とも粋で、
2003年「Very young ARDBEG for discussion」(5年?)
2004年「Very young」(6年)
2006年「Still young」(8年)
2007年「Almost there」(9年)
2008年「Renaissance」(10年)
と、5本のオフィシャルボトルをリリースし、
消費者と共に復興(ルネサンス)の道を確認しながら歩んできました。
「これの熟成品が新しいアードベッグだ、存分に語らってくれ」とでも言いましょうか。

オフィシャルの年数表記銘柄は10年のみですが、2017年に再稼働20周年を迎え、
翌18年あたりでの長熟品のリリースも期待されます。
今回はスタンダードなオフィシャル10年をレビュー。





注いでみると、驚くほど液色が淡い。
今までレビューした銘柄で最も薄い色をしています。

淡い液色に騙されてはいけません。
グラスに鼻を当てると、強烈なピート香が襲ってきます。
ローストしたコーヒー豆のような香ばしさと、焼けた土の匂い。

ボディの重厚感はそこまで感じられないものの、
スモーキーフレーバーが口から鼻まで充満し、満足感は十分に得られる。

ラフロイグと比較すると、潮の香りと微かな甘さが感じられるラフロイグに対し、
アードベッグはピート香の一点突破。シンプルにピートを楽しめます。

暑い季節はハイボールで、涼しくなってきたらゆっくりとロックやストレートで。
その強烈な個性は、あらゆる飲み方で消えることはありません。


香りB+ 風味A 厚みB 余韻A- C/P B+ 総合B+

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