ウイスキーに関連する読み物を紹介。第1弾は2ちゃんねるから。
2ch発祥のキャラクター「やる夫」がニッカ創業者である竹鶴政孝氏の人生をなぞるお話。
スコットランド留学にてウイスキーの製法を学んだ竹鶴やる夫(政孝氏)。
留学中に運命の女性(リタ夫人)に出会い、一時はスコットランドに残るとまで言っていたやる夫ですが、
リタ夫人の言葉に背中を押され、共に日本へ帰国します。
帰国後、本格ウイスキー造りに取りかかれるかと思いきや、やる夫の前には様々なしがらみ、問題が…。
創業時の苦難、ニッカ社名の由来、サントリーとのシェア争い、アサヒビールへの子会社化、リタ夫人の死…
社長として、国産ウイスキーの第一人者として、幾重にも渡る困難を乗り越えた
竹鶴氏の生涯が事細かに描かれています。
作者はニッカのデータベースをwikiに作るほどのウイスキー、ニッカフリークで、
挙げている参考文献の数はちょっとした専門家真っ青なレベル。
ややニッカよりの記述は多いですが、サントリーとニッカの関係、
各銘柄誕生秘話について大変詳細に書かれています。
「良いものを作れば必ず売れる」と信じて止まず、ギリギリまで3級ウイスキーを発売しなかったニッカ。
サントリーと比較して、ニッカウイスキーは決して大きな会社ではありませんが、
多くのファン、専門家に同等以上のメーカーと評価されている理由が分かる気がします。
私がウイスキーにハマりだした最初期に読んだ作品で、
現在もニッカ銘柄のレビューを書く前には必ず目を通しています。
ニッカ創業80周年にあたる今年。
この秋からは竹鶴氏とリタ夫人を扱った連続テレビ小説「マッサン」が始まります。
予習としても十分なものだと思うので、2chに馴染みのない方にも、1度読んでもらいたいですね。
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