スコッチでも屈指の格式と歴史を誇るブランド「ディンプル」をご紹介。
ヘイグ家は、17世紀前半にはウイスキーの蒸留を始めていたと言われている
スコッチウイスキーでも名門中の名門。
「えくぼ」の意味を持つブランド名の通り、くぼみのあるボトルが特徴のブランド。
12年熟成クラスのブレンデッドではジョニ黒、バランタイン、シーバスリーガルに続く
世界第4位のブランドであり、世界中のウイスキーファンにもおなじみのブランドですね。
キーモルトにはローランドのグレンキンチーが使われているのが特徴。
ハイランドやスペイサイドモルトがキーモルトに採用されている中、稀有な存在です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/88/65cdca73c17a411791d62fb47a0440d5.jpg)
香りはバニラが漂うまったりした甘さとモルト、果実なら林檎。
華美ではありませんが、癖もなく、柔らかいです。
口に含むと、モルトらしい麦汁の甘さが先行しますね。
追って微かな渋み。かるーくピートが効かせてありますが、あくまで添え物。
香り同様、派手さはありませんが、熟成感と言うべきか、
非常にこなれた旨さがあり、まとまりがとても美しい。
余韻にかけては、穏やかに甘みが収束していく。
強烈なフレーバーが残るわけではありませんが、モルトがじんわり甘く、
ゆったりと減衰していく、非常に柔らかなフィニッシュ。
ハイボールにしても非常にソフトで、モルトの甘さが感じられます。
ピートやオークのガッツリしたハイボールが好みでしたが、
これはこれで、なかなか面白いと思います。
あー、美味いですね、良いです。
特別香りが立つとか、ピートが来るとか目立った特徴はないのですが、
あらゆる面に角がないというか、体にストンと入っていく。
それでいてモルトの存在は明確に感じられる、不思議。
このブレンデッドを形容するには「旨い」以上のものは不要。
変にフレーバーの御託を並べても薄っぺらく、
ただただその奥ゆかしさ、奥深さを味わっていただきたい。
また1つ、ウイスキーの新しい扉に出会ってしまいました。
全く同じ系統でもないのですが、超強化版のハイニッカというのが
最もしっくりくる気がします。
ジョニーウォーカーやシーバスリーガルのように、
どこのスーパーでも置いている銘柄ではありませんが、価格は同等。
非常に優等生で、むしろある程度飲み慣れた方に
このバランスの良さを味わって欲しいです。
特にノンピート、ライトピートが好きな方、
ハイランドの力強さやスペイサイドの華やかさとはまた違う
穏やかな飲み心地が好きな方に。
香りB 風味B 厚みA 余韻B+ C/P A- 総合B+
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