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20代にしてウイスキーにハマってしまった筆者によるブログ。
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ディンプル 12年

2017-07-21 00:18:36 | Scotch

スコッチでも屈指の格式と歴史を誇るブランド「ディンプル」をご紹介。

ヘイグ家は、17世紀前半にはウイスキーの蒸留を始めていたと言われている
スコッチウイスキーでも名門中の名門。

「えくぼ」の意味を持つブランド名の通り、くぼみのあるボトルが特徴のブランド。
12年熟成クラスのブレンデッドではジョニ黒、バランタイン、シーバスリーガルに続く
世界第4位のブランドであり、世界中のウイスキーファンにもおなじみのブランドですね。

キーモルトにはローランドのグレンキンチーが使われているのが特徴。
ハイランドやスペイサイドモルトがキーモルトに採用されている中、稀有な存在です。



香りはバニラが漂うまったりした甘さとモルト、果実なら林檎。
華美ではありませんが、癖もなく、柔らかいです。

口に含むと、モルトらしい麦汁の甘さが先行しますね。
追って微かな渋み。かるーくピートが効かせてありますが、あくまで添え物。
香り同様、派手さはありませんが、熟成感と言うべきか、
非常にこなれた旨さがあり、まとまりがとても美しい。

余韻にかけては、穏やかに甘みが収束していく。
強烈なフレーバーが残るわけではありませんが、モルトがじんわり甘く、
ゆったりと減衰していく、非常に柔らかなフィニッシュ。

ハイボールにしても非常にソフトで、モルトの甘さが感じられます。
ピートやオークのガッツリしたハイボールが好みでしたが、
これはこれで、なかなか面白いと思います。

あー、美味いですね、良いです。
特別香りが立つとか、ピートが来るとか目立った特徴はないのですが、
あらゆる面に角がないというか、体にストンと入っていく。
それでいてモルトの存在は明確に感じられる、不思議。

このブレンデッドを形容するには「旨い」以上のものは不要。
変にフレーバーの御託を並べても薄っぺらく、
ただただその奥ゆかしさ、奥深さを味わっていただきたい。
また1つ、ウイスキーの新しい扉に出会ってしまいました。

全く同じ系統でもないのですが、超強化版のハイニッカというのが
最もしっくりくる気がします。
ジョニーウォーカーやシーバスリーガルのように、
どこのスーパーでも置いている銘柄ではありませんが、価格は同等。
非常に優等生で、むしろある程度飲み慣れた方に
このバランスの良さを味わって欲しいです。
特にノンピート、ライトピートが好きな方、
ハイランドの力強さやスペイサイドの華やかさとはまた違う
穏やかな飲み心地が好きな方に。

香りB 風味B 厚みA 余韻B+ C/P A- 総合B+

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