アイランズの王様とも言える銘柄、タリスカーの10年をいただきます。
スコットランド・スカイ島唯一の蒸留所、タリスカー。
「宝島」「ジキルとハイド」で有名な、ロバート・スティーヴンソンをして
「King of Drinks」と言わしめたことでも有名なモルトですね。
各コンペティションの成績が物語るように、アイランズの中でも特に人気があります。
特徴は一般的に胡椒のような風味の爆発力とピート香。
10年は1989年にリリースされ、以後アイランズを代表するシングルモルトとして
多くの人に愛されています。
45.8%という度数にこだわりを感じますね。
香りは、磯の香りを含んだピート香、オーク、どことなく固形石鹸?
ファーストフィルの原酒が多めなのか、樽の香り、渋味を感じられる。
対してモルトの甘みもしっかりあり、風味の爆発力がある。
よくタリスカーの特徴として挙げられるスパイス(胡椒)のフレーバーは穏やか。
ピートのほうがまだ強いのではないでしょうか。
アイラほど強烈ではなく、その他の風味も感じられる程度の強さ。アクセントとしては十分。
余韻に向けては、モルトの甘みがゆったりと減衰する中、
ピート香とほのかな酸味、胡椒のような辛味を微かに伴う。
スコッチのシングルモルトでも個性的、男性的と言われるタリスカーですが、
ピートがっつりのアイラと比べれば、飲み慣れていなくても楽しめる。
モルトらしい厚み、奥行きはアイラと比べて年数なりに感じられ、
飲み慣れている方には様々な風味、香味が楽しめるので、
ピーティなスコッチを楽しみたい、それでもモルトウイスキーらしい
奥行き、熟成感も楽しみたい方にはうってつけだと思いました。
余市が好きな人はタリスカーも好きなのでは?
18年やストームになると更に蒸留所の個性が顕在化されるのでしょうか?
試してみたくなりますね。
思いの外バランスの良さもあり、スコッチを深掘りしたい方にまず勧めたい1本。
香りB 風味A- 厚みA- 余韻B+ C/P B 総合B+
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