イーホームズの藤田社長は有罪だったが、それは耐震偽装とは何の関係もない「別件での有罪」であった。藤田社長はこれを国策逮捕ととらえ、安倍総理に直訴を申し出ているらしい。大手マスコミは全くと言ってよいほどこれを報道していない。
事件は姉歯の「単独犯行」という線で固まりつつある。では組織犯罪として彼らを追及した証人喚問はなんだったのか。とんだ猿芝居。いや残酷な「私刑」ということになる。
藤田社長の当初からの主張はこうだった。
「国土交通省のつくった検査基準では、このような偽装は見破れない。実際自治体でも他の民間検査機関でも見破れなかった。国土交通省が作った検査プログラム、マニュアルに欠陥があるからだ。」
これは実に正しい。筋が通っている。
当初から僕はこれは実に正論だと思っていた。だからイーホームズに対する論調に危ないもの(国家犯罪)(マスコミによる私刑)を感じていた。
現時点ではイーホームズが意図的に偽装を見逃したという判断は司法によってしりぞけられている。「見逃した」こと自体が罪なら、各自治体の担当もすべて逮捕されるべきである。いや大本をつくった国交省の役人こそ最初に逮捕されなくてはいけない。
姉歯の犯罪は単独らしい。しかし藤田社長らの抹殺によって事件を風化させようという動きは、国交省、マスコミによる「組織犯罪」である。