ポン太よかライフ

得した気分、首都圏見て回りの旅、美術館散歩

東寺で朝の生身供

2011-08-16 08:50:46 | 旅行
  

宿泊したホテルから10分ほどの東寺に早朝お参りに行きました。
京都の夏は朝から暑く、境内はまだ人もまばらでした。

東寺の御影堂は、弘法大師空海の住房だったところです。
毎朝6時から、一の膳、二の膳、お茶をお供えする生身供が始まります。
毎日お参りに来ている方々にお誘いいただき、思いがけず法会に参加させていただきました。

指導者と思われる方のご発声に続けて、皆で弘法大師の業績をお経の様にしたものを節をつけて読み上げます。
活字の左に調子を表す記号が付いており、初心者でも直に見当がついて声を合わせることができます。
声明を終えると般若真教を読して締めます。
その間は「お大師様」、運慶の息子康勝作の秘仏、北面弘法大師像が御開帳されていて、お体のあたりが垣間見えます。
読経の最後には僧があらわれ、弘法大師空海が持ち帰った仏舎利を法会の参加者の頭と両手にお授けいただきます。
前の柵ににじり寄り、膝立ちをして両手を揃えて出し、そのままこうべを垂れていると、
とても良い香りが漂い、ナムダイシヘンジョウコンゴウと唱えながら赤い砂袋の様なものを頭と手にのせてくださいます。
後で知ることになりましたが、これが空海が大陸から持ち帰ったとされる仏舎利、なんとも有り難く暖かい感動を受けました。

    

7時20分ごろには終了となり、再び閉帳されて静けさがもどります。
国宝の御影堂は桧皮葺の暖かみのある住居の趣で、広い境内には、そのほか金堂、食堂、観智院
21体の立体曼陀羅を構成する仏像群を安置する講堂(一部は東博の密教美術展にお出まし中)や
江戸時代に再建された最大級の五重の塔など、数多くの伽藍があり、
弘法大師様を偲びつつ、京都らしいたたずまいを散策しました。



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