ひとときの駿感.blog

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都会の避暑地、美術館へ。ちひろ美術館in上井草

2012-08-19 01:06:19 | ぶらり日記
今日(8/18)は午後に
『ちひろ美術館』へ向かった。
母親がおばさんからもらった
招待券が1枚まわってきたのだ。
暇な母親同行。

練馬から都営線に乗って中井で
西武新宿線に乗り換え
上井草に辿り着く。

上井草は駅からすぐに
樹々のある静かな住宅街に
入り込むイメージでは
あったのだが

夏の終わり
歩く広い住宅街の通りは
蝉の大合唱の響きに囲まれて
まさにステレオの音響けたたましい。

しかも残暑厳しく

不覚にも少し道に迷ったのもあったが
徒歩7分でも長く感じた。

『いやぁ~涼しい!』

美術館に入り
受付にチケットを渡して
展示室に入った瞬間
裏声に近い大袈裟な高めの声が出た。



1階から2階までの
いくつかの展示室を
じっくりと観て回った。

いわさきちひろの作品と
ちひろの生きてきた
人生の道程を
写真や年表で飲み込んでいくように
頭に吸収させていく。


初期のスケッチ
アンデルセン童話
戦火の子供たち
復元されたアトリエの部屋

水彩の特色の「滲み」や「ぼかし」が
これほどまでに色彩の鮮やかさとを
その透明感を生かしていくものだと

次々にいろんな作品を
眺めていくたびに
絵を間近で観なければ
浮かんでこない感動が
溢れ出るのだ。

ちひろのお子さんで
安曇野ちひろ美術館の館長である
松本猛さんの母との追憶の文章で

「猛、ちょっとそのまま止まって!」

お蕎麦を食べている猛さんが
ちひろのスケッチの為に
途中食べているそのままの姿で
止めさせられた想い出が
あるようで

そんな母親でありながら
当然芸術家としての緊張感を持ち合わせる
波乱でもあり愉快でもある
ちひろの様々な
エピソードに触れることができた。

館内には
水彩画の基本を子供たちに教える
教室なような部屋もあり
そこは母子連れで賑わっていて
夏休みの課題も
これでクリアだったのかな、なんて。



併設のカフェで
珈琲を飲もうと思ったが
満席で仕方なく
中井駅前の『コロラド』で飲んだ。

お店を出た時には
俄然早くなった夏の夕暮れの
そのオレンジ色の広がりが
なんとなく胸をなでおろす
遠い静かな憩いの場所であるかのように感じた。
やっぱり2012年夏の終わりなのか。



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