夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

見知らぬ老婆に「おばあさん」と呼ばれて

2020-09-14 23:10:20 | 日記・エッセイ・コラム
見知らぬ老婆に「おばあさん」と呼ばれて

2020年9月14日 (月)
庭の角虎の尾の花


朝晩は、大分 涼しく過ごしやすくなったので、家の前の庭で草花の手入れをしていると、
見知らぬ白髪の老婆が通りかかり、Гお花が綺麗ですね~」と声を掛けて来ました。

Гお花お持ちになりますか」と言って、ハサミで角虎の尾の花と鶏頭、赤と藤色の千日紅を切って、差し上げました。

Гどうぞ中に入って下さい」と、入り口のチェーンを外して
屋敷の中に案内すると、
老婆は、家の内外を一通り点検した後で、
Гどこもかしこもものすごく綺麗にしているね~」とほめてくれました。

続けて、
Гおばあさんが綺麗にしているの?」と衝撃的なお言葉。

ひょっとして、『おばあさん』て私のこと?

もじゃもじゃで櫛もろくに使っていないような白髪の山姥みたいな老婆に
『おばあさん』 て呼ばれるなんて……………

本物の老婆だと思われたなんて、かなりショックでした!

が先程花や屋敷の内外が綺麗だとほめてくれましたので、
冷静を装って、Гお幾つですか」と質問すると「私は80才」
あんたはと顔に書いてありましたので、
Г私はまだ60代です。」と返答。

80代の正真正銘の老婆は、「うそ~」と言う感じで、グレーヘアで背中の丸くなった私をしげしげと見ていました。

自分でも、身体能力の衰えは痛感していて、老いは自覚していますし、正直鏡を見るのも恐ろしい時もあります。
がそれなりに身嗜みには気を付けているつもりですし、毎日髪や肌、歯等の手入れも欠かしません。
それでも一回り以上年上の80才の女性には、同類項と思われたようです。
マァ四捨五入すれば、70代ですけれど……
若い人々から見れば
67才6ヶ月は高齢者で間違いありません!!



今日、新総裁に菅さんが選ばれました。
世代交代どころか、老人パワー炸裂!?
70過ぎの高齢者に新しい時代を切り開く元気やエネルギーが残っているのでしょうか?
苦労を掛けた奥様とせめて老後はゆっくり過ごしたいとか思わないのでしょうか?


昔は、勇退とか、後進に道を譲るとか、隠居とか、
老人のリタイアの選択肢が沢山ありましたが、今は死語のようですね。


野生化した青い朝顔の花


雨にも負けず