夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

計画停電中に考えたこと

2011-03-18 22:54:35 | 日記・エッセイ・コラム

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未曽有の災害のために、東電管内の住民は、計画停電と言う、今まで聞いたことも、経験したことも無い経験をしている。

幼子二人を保育園に預けて働いている、私の長男の中国人のお嫁さんは、甘える実家も近くに無くて、本当に大変な様です。

午後5時半まで会社で働いて、二人の子供を別々の保育所に迎えに行き、夕方、6時半頃には、停電。

いつ子供たちの夕食の支度をしたり、お風呂に入れたりするのだろうか?

パンと温泉卵、即席麺、乳製品や、レタス、キャベツ、りんご、チョコレートなどを持たせると、感謝しながら、あわただしく、帰って行く。

私は、身体が不自由になり、助けてあげることも出来ない。自分一人では、危険で、入浴も出来ない。人の世話にならないようにするのが、一番。

息子たちは、地震後、ミネラルウォーターの注文が増えて、不眠不休で働いているらしい。

真っ暗闇の中で、三歳と一歳の孫たちはどんなふうに過ごしているのだろうか?

寒さ対策に、布団に入って、湯たんぽを抱きしめながら、静かな時と、真っ暗闇の空間を受け入れる。通り過ぎる車の音もせずに、消防団の注意を促す放送だけが、遠くに聞こえる。

静けさと、暗さ。

この当たり前の豊かな空間を私たちは、犠牲にして、間違った便利な生活を追求して来たのではないでしょうか?

コンビニエンスストアが、初めて出来た時、朝7時~夜11時そんなに遅くまで、営業するのかとビックリしたのを覚えています。

それが、便利な店と言う、コンビニエンスストアの使命なのでしょう。

今では、ほとんどのコンビニエンスストアが、24時間営業していますね。

本当にそんなに長い時間営業する必要があるのでしょうか?

ただ人間の便利さのために。

夫は、自動販売機の電気が、無駄ではないかと言っていました。

いつ誰が買うかわからないのに、いつでも暖めたり、冷たくしたりして飲み物を用意して置く。

考えてみれば、便利さの追求の上の最大の電気の無駄遣いです!

富士山の二合目にも、自動販売機がありますよ。

昔と言っても、わずか50年前の、私が子供だった頃ですけれども、私の実家では、夜は、午後9時には、消灯していました。

電気代の節約のためです。

『宵っ張りの朝寝坊』と言って、夜更かしは、悪のように言われていました。

『早起きは三文の得』で、朝は早かったです!

50ヘルツと60ヘルツの違いの解消。

富士市は、富士川を挟んで、東京電力と中部電力二つの電力会社。二つのヘルツの珍しい市です。

今回の地震の教訓をもとに、ぜひ一本に統一して、いつでも、融通出来るようにして欲しいと思います。

     介護保険を、市町村単位でなく、全国単位で利用出来るようにして欲しいと思います。

そうすれば、お年寄りも、遠く離れて暮らしている子供の家に行き易いのです。

寒い冬の間だけでも、暖かい地方に行って、雪かきをしないでのんびり過ごして欲しいと思います。

複数の子供の家を順番に回って、陽気が良くなったら、地元に帰ると言うのもありだと思います。

長男のお嫁さんだけが大変な思いをするのはおかしいと思います。

色々な問題点があると思います。けれども、今は、折角救助されたお年寄りを、避難所で、みすみす凍死させたり、衰弱させたりしている場合ではないと思うのです。