三次喫煙被害の実例（by 毎日新聞）

おはようございます。
再び毎日新聞にて三次喫煙（サードハンドスモーク）に関する記事です。しかも、今回はその害について実質的な被害についても書かれています。
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記者が体験：禁煙日記　火が消えた後にも被害　／和歌山

　「サードハンドスモーク」という概念を昨年１月、米国の学会誌で小児科医らが提唱した。たばこの火が消えた後に被る三次喫煙被害のことだ。「残留受動喫煙」「残留たばこ成分」などとも呼ばれる。

　喫煙後の肺の中、部屋の壁紙やカーペットなどに有害物質が付着し、会話したり室温が上がったりすると空気中に発散されやすくなるという。屋外や仕切られた喫煙室で喫煙しても、受動喫煙を防げない。

　湯浅保健所の森岡聖次所長によると、０６～０９年の県内小学校の報告で、「家族の誰かが喫煙する」と答えた児童は６５～８５％。「ベランダで吸う『ホタル族』も家庭に有害物質をまき散らしてしまう。喫煙者の子どもにはぜんそくなどの疾患が多い。個人の自由と子どもの健康を守る責任のどちらが重要か考えてほしい」

（中略）

　ＪＲ西日本は昨年６月、紀勢線などの特急列車「くろしお」「オーシャンアロー」を全車禁煙に。それまで喫煙用に使った４８車両を買い替えることは難しいため、灰皿を撤去してスチームや無香触媒などで消臭・洗浄した。しかし当初は「たばこ臭い」「気分が悪い」という乗客もいて、空席があれば車両を移ってもらったという。

　斉戸准教授は「健康被害との因果関係ははっきりしないが、たばこのにおいへの不快感はあった。たばこの関連物質は洗剤で洗えば除去できるが、長年使われてきたシートの内部まで完全洗浄することは難しいだろう」と話す。

2010年1月16日 毎日.jpより
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　この中で一番興味深いのはＪＲ西日本での実例が上げられている事です。特急列車を全車禁煙にする際、列車を買い替えるのが難しい為スチームや無香触媒などで消臭・洗浄したにも関わらず、タバコの残り香は消えず利用した乗客の中には「タバコ臭い」「気分が悪い」と不快を感じた人もいました。

　材質・期間にもよりますが、三次喫煙の被害は条件次第では結構残るという事です。

　また、喫煙後に喫煙者の服や身体についたタバコの残り香による三次喫煙被害も相当なものでしょう。電車に乗るとタバコ臭かったり、喫煙者のそばを通ると（喫煙者がそばを通ると）タバコ臭かったりしますが、これも三次喫煙になります。喫煙者は喫煙所でマナーを守ったつもりでもこのように非喫煙者に不快な気持にさせています。そんな顔をされたら喫煙者はマナーを守ったつもりなので喫煙者も不快になり余計なトラブルにならないとも限りません。

　だからこそ喫煙室の出口にはエアウォッシャーを取り付けるなどして喫煙者の身体についたタバコの残り香を除去する必要があるのです。

　そういえば、三次喫煙に関しては毎日新聞が日本の五大紙の中では一番最初に載せていましたね（詳細はこちら）。

　また、日経の関連サイトでもこちらに記載されている通り三次喫煙について載せていました。

JR東海が在来線のホームを全面禁煙社会の禁煙化はどこまで進む？ - 3 ページ（nikkei BP net）

　しかし、未だに三次喫煙（もしくはサードハンドスモーク）という言葉すら出していない新聞社もあり、まだまだ国民にその言葉すら知れ渡っていないのが現状なのです。

　先日岩手県で職員が訴訟を起こしましたが、その理由は受動喫煙ですが、内容を見ると原因には三次喫煙も関与していました。

　三次喫煙はタバコの残り香から来るものですが、そのタバコの残り香も危険極まりないという事です。

　喫煙の害はその場に喫煙者がいなくなっても、しばらくはその場所が汚染されているという意味では放射能と同じですね（期間は全く違いますが）。このような危険物が今まで嗜好品と称されて放置されてきたかと思うと本当に怖い話です。

　このような厄介な存在は２１世紀中に消滅させたいです。


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でわでわm(_ _)m。