アメリカ民主党大統領候補のオバマ氏がベルリンで、宗教間に壁は要らない、それらを今こそ壊す時だ、と東西冷戦の象徴だったベルリンの壁崩壊になぞらえた名(?)演説のニュース映像を見た。この言葉は、西側同盟国の間に壁は要らないこと、人種や少数民族、先住民族や移民間での壁も要らない、と言ったあとのものである。人権問題にもつながる人種問題にも言及している。
日本でもつい先日アイヌ民族を先住民族と認めて、政府が総合的な施策を講ずることを求める国会決議が採択されたばかりである。先住民族の権利に関する国連宣言を最大限尊重するならば、言語を含む固有の文化を守る権利から土地や鉱物資源いたる様々な権利を尊重することが求められる。土地など返還できない権利に関しては賠償の対象ともなる。
日本の教育ではアイヌは先住民と教わったが、土地を奪われただけでなく、その文化や言語が否定され、有形・無形の差別を受けてきたという歴史に触れる機会はほとんどない。今回の国会決議は法的拘束力を持たない単なる意見表明でしかないので、このような先住民族としての権利回復の具体的手続きが進むのかどうかを含めて、この先どうなるかは不透明である。
オバマ氏の演説にもあるように、先住民族問題を含めた人権に関わる問題は世界中のいたるところで見られる。その解決に向けた積極的な取り組みを進めている国もある。しかし、それを解決するためには多くの困難な課題があるということも事実である。日本ではやっと問題があることを認めた段階だある。先住民族の権利という問題を真剣に考えることで、その先にある人権という大きな問題の解決の糸口も見えるような気がする。そのためにも、自分自身、しっかりとこの問題を見つめていきたい。
日本でもつい先日アイヌ民族を先住民族と認めて、政府が総合的な施策を講ずることを求める国会決議が採択されたばかりである。先住民族の権利に関する国連宣言を最大限尊重するならば、言語を含む固有の文化を守る権利から土地や鉱物資源いたる様々な権利を尊重することが求められる。土地など返還できない権利に関しては賠償の対象ともなる。
日本の教育ではアイヌは先住民と教わったが、土地を奪われただけでなく、その文化や言語が否定され、有形・無形の差別を受けてきたという歴史に触れる機会はほとんどない。今回の国会決議は法的拘束力を持たない単なる意見表明でしかないので、このような先住民族としての権利回復の具体的手続きが進むのかどうかを含めて、この先どうなるかは不透明である。
オバマ氏の演説にもあるように、先住民族問題を含めた人権に関わる問題は世界中のいたるところで見られる。その解決に向けた積極的な取り組みを進めている国もある。しかし、それを解決するためには多くの困難な課題があるということも事実である。日本ではやっと問題があることを認めた段階だある。先住民族の権利という問題を真剣に考えることで、その先にある人権という大きな問題の解決の糸口も見えるような気がする。そのためにも、自分自身、しっかりとこの問題を見つめていきたい。