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おやじの独り言

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靖国参拝違憲判決

2004年04月08日 17時56分13秒 | 日本の政治
この判決に対して、小泉総理のコメント「・・なぜ違憲かわからない。」「伊勢が問題にならなくて、なぜ靖国が・・」を聞いて、いろいろ言いたいことがあるが3つだけ。
まず、なぜ違憲かわからない、とのコメントはいかがなものか。都合が悪くなると小泉総理が連発する、自己防衛の究極の手段のようだが、福岡地裁の判決は明快に述べている。誰が読んでもその趣旨は理解できる。総理は明確に、そのどれに対してどのような趣旨で違憲ではないと思うのかを述べるべきだ。個人の参拝だ、だけのコメントでは判決に応えていない。
2つめは、地裁の判決とはいえ、わが国は3権分立に基づいた近代国家である。上記のような総理のコメントは、このわが国の基本原則を踏みにじっていないか。あたかも総理なら何でもあり、いやなら、変えればいい、のスタイルなのだろうが、司法の判断にはそれだけの重みがあるべきである。
3つめ。戦没者を慰霊することには誰も反対しないだろう。個人的には戦勝国の論理の東京裁判にも納得できない部分が多い。戦犯合祀の批判も聞き流せばよい、と思うが、なぜ神社にとらわれなければならないのか、理解できない。千鳥が淵には慰霊碑(あまりに貧弱といわれるが、あたりの風景のなかでそれなりだと思う)がある。宗教にとらわれない形を理想とするなら、公人(もちろん個人としても)としてそちらへ足を運ぶことに何の問題があるのだろう。戦没者の方や遺族の方に大変な失礼になるのだろうか。
宗教というのは大変難しい問題だ。アメリカの今のイラクでの対応を見ていると、根本的に宗教的な問題に対する甘い見通しが、問題の解決を難しくしているように思える。それだけ、慎重にそして、敬意を持って、誠実な対応が必要だ。と思う。