TAMAスケッチ同好会

中村英一先生の指導の下、多摩東京近郊の野外スケッチを楽しんでいます。
活動は第2・4土曜日の例会、毎年の作品展等です。

2017年4月8日例会報告

2017年04月08日 | 一般公開情報

朝、目覚めると雨。昨日、急遽室内活動に変更した判断は正解だった。
今日から一人新会員が加入。新会員を含め25人出席。Dグループが用意した画題にチャレンジ。

     

一部の方は、見頃を迎えた桜を室内からスケッチ。
今回、先生は専ら相談、指導に当たられましたので、先生の作品はありません。
2時間ほどの屋内スケッチ終了後の先生のコメントは、以下の通りです。

・生け花の容器の竹網は、編んである竹の1本1本にそれぞれ明るいところと暗いところがある。
 彩色でその濃淡を付けること、陰の線を引くことで竹網らしい風合いになる。
・おもちゃなど細工物を描くときの注意。
 例えば「けん玉」は、取っ手の部分と玉を受ける部分がクロスした形になっている。
 斜めの角度から見て描く場合、その直角の交差を間違えやすい。鉛筆で下書きする時に、
 画用紙の角度を変えて見ると、斜め交差になっていないか確かめられる。ゆがんでいたら修正する。

先生のコメントを参考に皆さんの絵を見てみましょう。:

・花も、よく見るとひとつ一つの花に陰影がある。横向きの花は、大抵上の花びらの内側が陰になり、
 下側の花びらの方が明るく見えている。それをきちんと描写することで、花を立体的に描くことができる。
・生け花を描くときは、花の並びが不等変三角形(とその組み合わせ)になるように配置したい。
 他の人が違う角度から見ているので勝手に位置を変えられない場合は、絵の中で位置を変えて収めていく。
・葉が重なっているときは、葉のすき間にブルーを混ぜた色を入れると立体感やアクセントをつけられる。
・リンゴなど果物は、部分的に光っているところを白残しできちんと表現する。
 丸さに従って微妙に陰が変わっていき、陰の部分に反射の光が当たっていることもあるので、よく観察する。

花やりんごの陰影を十分つける時間があったかどうか、時間があればどうすればよかったか。:

・画題と背景の色の付け方。一般的に画題が薄い色の場合はバックの色は濃く、
 濃い色の画題のバックは薄い色を使うと画題を浮き上がらせることができる。
・画題が乗っている「置台」や「敷物」の向こう側のラインをどこに取るかの注意点。
 向こう側の横のラインが、実際の画題(花、瓶など)のどこの部分を通った先にあるかを見極め
 そこに鉛筆で線を引く。
 これを無視して勝手にラインを引くと、画題と奥のすき間を広く取り過ぎる間違いを起こしやすい。

これらの絵では、どうなっているでしょうか。既に紹介済みの絵ではどうでしょうか。見直してみましょう。:

・鉛筆画は、1種類の鉛筆だけでなく、濃さの違う芯(2B~5Bなど)の鉛筆を使い分けて描くと良い。
 画用木炭もいろいろな種類があるので、試してみたい。

鉛筆画にチャレンジした作品はこちらから。:

最後に屋内から見えた桜は、こちら。:

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